微妙な沈黙・・・

その前に・・・



職場の帰り、いつもの道を地下鉄に向かって歩いて行くと、はるか向こうに消防車が止まっていた。

それだけなら、割と見かける光景かもしれない。

今日は図書館に頼んでおいた本が入ったと言う連絡を受けていたので

道沿いにある図書館に先に入った。



出てみると、サイレンは鳴り響いているし、上空にはヘリも飛んでいる。

地下鉄を通り越して現場に向かう。

立ち入り禁止の黄テープの向こうで煙が出ている。

見上げていると炎がまた起こってきた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　７～８階建ての上から二番目が火元のようだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　



見物人の会話では人は避難出来たらしい、一安心だ。




本題

仕事の都合で１時半過ぎにいつもの蕎麦屋に入っていつもの品物を注文した。
お客は４人。
二人連れが一組と単独が二人。
アタシが先着４人目のラストで丁度頼んだ品物が来たとき、五人目の客が入ってきた。

六人掛けの特等席に通され、サア注文、、、って段になって時間が止まった。

１０秒、３０秒、、１分、、、多分もっと長い時間だったと思う。

食べていた四人の客は限りなく静かになり、注文を待つ店員は直立不動の状態だ。

堪りかねてアタシは笑いそうになったその時、「あんかけ蕎麦？」と注文した。


アタシは昼飯を食べに行くとき、今日はこれが食べたいからこの店に行こう、、とか、
今日はこの店に行ってこれを食べよう、、、とか決めて動く。
知らない場所でも、店に入った時には基本的にナニを食べるかは決めている。

しかし、そういう客ばかりではないのも事実だ。
稀に今日のような客を見かける。
ランチタイムと言う、店にとってはかき入れ時の一定のリズムの流れの中で
こういう客は流れを止める。

その瞬間は、何とも言えない空気が店内に流れる。

結構楽しい瞬間でもある。