◇ 菜の花(からし菜)満開の大津川河畔
clester F8
定例の散歩道のひとつ、大津川河畔はいま、からし菜が満開です。
若芽の頃はずいぶんからし菜漬けのために摘みました。それでも今は土手がからし菜の花
で覆われています。
いま田圃は田起こしや畦塗り(いまは機械塗り?)も終わり、田植えの準備に機会が入っ
ています。
この見事な花盛りの風景は絵にせざるを得ないとばかり、道具を携えてでかけましたが、
強い風と寒さに耐えられず、スケッチだけで這う這うの体で逃げ出しました。
花はレモンイエローが主体で立体感を出すためにも加えました。一部マスキングを施し
ています。
土堤が真すぐに続いていて、東山魁夷の「道」を多分に意識させられます。この土堤は
犬を連れて散歩する人が多くみられます。
(以上この項終わり)
◇『特効薬』
著者: 霧村 悠康 2008.7 二見書房 刊 (二見文庫)
薬九層倍と言われるものの、抗癌剤のように待ち望まれている特効薬のために製薬会社は
何百億円という巨額の研究開発費をつぎ込んで新薬開発を進めている。開発費は次々と多
様な薬が出てくるので創業者利益が見込めるうちに回収しなければならない。
また新薬を世に出すには当然治験と称する人的実験が欠かせない。
この小説は抗癌剤の開発に絡む利権、製薬業界と治験で協力する大学病院と医師の間で
起きる醜い駆け引き、薬剤副作用の隠ぺい、医師、医学者としての倫理観の問題などがテー
マとなっている。
著者は大学医学部卒業で専門知識を有する。従って小説としての構成はとりたてて複雑な
ものではないものの、展開する医療事案の内容はリアルで説得力がある。
主人公の一人倉石祥子(大学病院内科呼吸器部門の医師)は、製薬会社天下製薬が開発
中のMP98という癌特効薬新薬を治験中の患者が、全身出血により死亡する症例をいくつか
発見し、先輩教授らと医学的証拠をつかみ新薬認可を食い止めようとするが、厚生労働省薬
剤医務管理局は製薬会社と結託し倉石らの指弾をうやむやにしようとする。
実はこのMP98という新薬の開発前にレクスランという画期的な特効薬が先行開発されてい
たが、天下製薬はレクスラン化合物の化学構造式に数か所変更を加えただけでレクスランの
効用を上回りかつ副作用もほとんどない(レクスランには間質性肺炎移行という副作用が知ら
れている)という新薬にいち早くたどり着いたのである。
ところが同社創薬研究所で動物実験中にマウスが一斉に出血死した。どうやらPM98投与が
一定量を超えると血小板が消失し出血死するとしか考えられない。
PM98はすでに有効性確認の3相試験に入っている。これで特別の問題がなければ認可申
請できる段階に至っており、ここで致命的な副作用が明らかになれば重大問題である。
会社の研究開発担当の有田常務(厚労省天下り役員)はこの事実を隠ぺいするよう研究所
長小林に指示する。
一方新薬開発で後れを取った製薬大手、カストラワールド製薬日本支社と日本藤武製薬は
天下製薬の支配権を握ることによって新薬開発リスクを回避しようと、それぞれ密かに株式市
場で株式取得に走っていた。
そんな中、天下製薬の創薬研究所の研究員杉下と所長の小林が立て続けに殺され警察の
捜査が入る。
新薬がらみの事件とみた服部・岩谷の二人の刑事は研究開発担当有田常務の張り込みを
続け、薬剤管理業務課長の関本と治験世界のドン、K大医学部山辺教授が密かに会ってい
ることを突き止める。
倉石医師、O大学佐治川教授、赤川教授らによる「重大副作用の疑いがあり」という申し立て
は審査会で無視され、PM98はサラバストンという新薬として世に出ることになった。
結局新薬は効き目もすごかったが次々と副作用による死が続き、天下製薬株は大暴落した。
関本、山辺、有田は薬事法違反等で逮捕収監されたが、連続殺人の犯人は依然として不明。
関本、山辺は肺癌と直腸癌で死んだ。有田は獄につながれた。
有田は刑を終えて,秘かに預金していた不正な金を引き出そうとしたところ、誰かに横取りさ
れていた。天網恢恢疎にして漏らさずである。
この作品の主役は作者の秘蔵っ子、美人医師の倉石祥子であるが、今回は医学部出身と
いう珍しい出自の刑事岩田乱風が登場し、二人のロマンスが柔らかい彩りを添えている。
(以上この項終わり)
◇ 熊本産のたけのこと野菜を描く
clester F8
「コロナとは絵を描くことと見つけたり」
不要不急の外出は控えよというお達しもあって、食材などの買い出し以外は人がいるところ
には出ない。絵を描くか本を読むかしかない。
そうは言っても野菜造りは時期というものがあるので、今日は午前中にトマトの苗床畝3本
を作って、さて午後には散歩でもと思っていたら雨になった。終日お天気マークがついていた
のにとんだ予報違い。
昨日あるスーパーに買い物に行ったら、新物のたけのこが出ていたので早速買ってきて絵を
描いた。添え物はお定まりのジャガイモと玉ねぎ。熊本産で1キロはあるのに580円。
描き終わってすぐに茹でたので今朝はたけのこご飯。たけのこの味噌汁。今晩は筍と鶏肉、
ジャガイモの煮ものだ。
いつもはたけのこご飯を持って大堀川のほとりの公園などに花見に出かけたのに。
たけのこは切り口と皮に鮮度が現れる。その鮮度をうまく表現できたかどうか。この筍はよ
ほど土の中に深く埋まっていたのか皮の先端が黄色である(土の上に出ると緑色になる)。
器に乗せると野趣に欠けるので昨年次女が里帰りの時に持ってきたロサンゼルスタイムスを
使った。
偶然だがトランプ大統領が国賓として英国を訪れた際、エリザベス女王と一緒に赤いじゅう
たんを歩いている写真があった。いまや日本産のたけのこの下に敷かれているというわけだ。
世界中のマスクを買い占めたり、医療用の高品質マスクの輸出を禁止したりして世界の顰蹙
を買っているトランプ大統領もコロナ蔓延で「瀬戸際」ではないか。
(以上この項終わり)
◇ 庭に咲いたフリージアを描く
clester F6 (中目)
新型コロナウィルスは一向に収束する気配を見せません。図書館から借りている本は
皆すでに読み切って、返却しました。図書館は4月19日まで閉館していますが返却だ
けはボックスに入れて返せます。予約の本が2冊届いているものの借りることができま
せん。
仕方ないので絵を描くことにしました。
ちょうど庭のフリージアが咲き始めたので何本か採って小ぶりな花差しに入れて。
花の付き方が独特で付きだした小枝の、主枝に近いところから順に咲いていきます。
背景色に迷いました。
補色関係にある色をとも考えましたが、結局暖色しましたが、メリハリに欠けること
は避けられません。
(以上この項終わり)