◇ 新緑の吹割の滝
ふきわれのたき?ふきわりのたき?結論は、どちらでもいいようです。地元のパンフでは
ふきわれの滝ですが。
26年度の水彩画教室の一泊写生旅行は群馬県沼田市・吹き割の滝。ここは昔利根町で
したが合併して今は沼田市。尾瀬ヶ原への玄関口です。
「吹割の滝」は国指定の天然記念物です。また、日本の滝百選にも選ばれており、国指
定名勝のひとつです。
片品川の流れにできた巨大な岩の割れ目(熔結凝灰岩)におち込む姿が、あただかも地
の割れ目から水が噴き出しているかのように見えるからか。
ほとんど常にしぶきがあがり、オゾンが満ち満ちている感じです。
この時期(5月14日)新緑が眩いばかり。その緑も濃淡とりどり、いずれもまだ柔らかい色
で、空気もみどり色でした。
そんな緑の中で滝を描くと、水も緑のような、しかし川底の岩の色も映して茶色に見えたり、
空の色を映して薄紫だったり…。
滝のしぶきも表現が難しい。
たたずむ二人連れはどの程度ぼかすのか。
課題の多い題材でした。