JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

一遍の叙事詩を見る思い 梅原司平コンサート

2012年08月12日 | Weblog
 生の音楽がこんなに素晴らしいものとは!!
梅原さんの「折り鶴」や「アンジェラスの鐘」など、なんども歌ってきて、そのすばらしさは分かっていましたが、友人の女性は、「これからこの歌の歌い方が変わります」とその感動を語っていました。
 梅原さんは、それぞれの歌と語りが一遍の現代を写しだし、未来を語る一遍の叙事詩のようにすすみました。
 庶民の苦しみ、なやみ、よろこび、悲しみ、希望、笑いの中から、人間ってすばらしいと会場も泣きながら共感していました。
 音楽とはなんでしょう。テレビやCDでは感じられない、歌手の思いと聴衆の思いが一つになる瞬間のすばらしさにあるのではないでしょうか。
 もちろん、それを生み出す技術の裏打ちは当然です。
 ピアノ伴奏の鈴木裕子さんは、そのテクニックをひけらかすのではなく、場面場面の梅原さんの思いを盛り上げる演奏で絶妙のバランスでした。
 音楽はやはり生です。