JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

いつも生き方を教えられる、姉

2010年12月25日 | Weblog
  私と12才違う姉から、私の田舎北海道の文芸誌「新ひだか文芸」が送られてきました。姉の作品は「6枚の自画像」4センチ7ミリの7時間に及ぶ髄膜腫手術とその後の経過です。
 すざまじい痛みなど闘病を描いていますが、手術中の夢を「これを絵に描いたら岡本太郎画伯をしのぐ」手術直後のものすごい姿を「カメラで記録しておいてね」。その姿を6枚の自画像として描く。「手術医のハンサムな医師から説明を聞く」「手術後の“フランケンシュタイン”姿もなつかしい。」「学術研究発表のモデルに?と申し込まれて、即、その顔のビデオ撮りをOK。」その後、CT画を見て「人間の持っている治癒力ってすごい!とうれしくなった。」と。
 姉は、生まれつき片足が不自由な体でしたが、私はその不自然さをなんとも思わず、当たり前と思って育ちましたが、畑仕事も、田んぼも力仕事は私たち以上でした。
 何度も内耳の手術を繰り返し、乳ガンを克服し、その後また手術です。
 この間、油絵を学び、お茶・お花の師範をとり、カメラを操り、短歌を詠い、子ども達への読み聞かせを続け、南京玉すだれ????を演じ、えーと・・・・・・とにかくスーパーウーマンでした。 
 私にとっては、5人(生みの母、乳幼児の時に育ててくれた母、姉、祖母『母親がわり』、今の義母)の母の一人です。
 深い知識を持ちながら、いまだに、子どもの頃に姉が言った一言の意味がわかるときがあるのです。まったく、あっけらかんと生きる姿に、私はいつも教えられています。支えてくれる夫と、5人の孫たちに恵まれています。
 ところで、そのハンサムな医師とはどうなったかな。

 この原稿を見せると即、9カ所の誤りを即座に訂正するところも、文章を大事にする姉の姿勢が現れています。