2020年11月終わり。
駅は何か丸太小屋イメージされとる感じの、でも新しい建物。
そこを歩く。
てくてくてくてく。
もしくはてくてくライフ。
朝倉駅から歩くこと15分くらい。
(なるべく駅近くの店にしたかったが、致し方あるまい・・・すまぬ)
なんかもう勢いで南下していったが、大学近くの電車通り沿いに何店か店があった。そっちでも行けたかも。
徒歩徒歩。
お、ここまで来たぞ。
一休さん、どんどん亭、あとなんかカレーが有名な店珈琲館、芋天の有名な店・・・ちょっと歩けば拉麺一方まで。
この通りまで来ればもう飯は食ったも同然だ。
よき。
その中で選んだのは、前を通るたびに気になっている度ナンバーワン『食堂デイトナ』さん。
『食堂デイトナ』
高知県高知市鵜来巣2-16
午前11時~午後9時頃
駐車場:あり 店前2台くらい?
デイトナ、気になっていた。
敷居は高いような高くないような、
常連さんがいそうだなって気がしている。
店前にあるいろいろ情報を読み取りつつ、入る。
店内は外の道路からの見た目通り収容人数少なめ。
カウンター5席くらい(でもちょっとテレビみたいなのもあって実際に座れそうなのは3席くらい?)とテーブル席が3つくらいあった。
臆さずカウンターに。
端っこには新聞を読んでる常連さんっぽいお客さんあり。
ンンンンン、言い方は悪いが、きたなシュランっぽい風格がある。
料理に全集中っていう感じの店。
「ちょっと年期入ってる店は、うまいんですよ!」今は島根にいるAくんは力説する。していた。
マンガ置いてある、
コナン君を取って着席。
店主が「本日のランチはシチュー風ハンバーグです」と。
ランチ680円か650円。
それでハンバーグは安いね。
カレー、ハンバーグ、まーちがいない。まーかせて、って感じ。
ううーーーん。迷いすぎる。
お客さんは常連さんが多い感じ、
「(多分近所の)パチンコ屋にたまるか人がおったぞー」「行ったんですか、どうでした?」「前を通っただけよ」みたいな何気ない会話。
そのころムシマルはメニューをまだ迷っていて。
ブログの先達『ふぉんさん』はベトナムっぽいご飯という面白いやつを。
駐車場が少ないっぽかったり立地的に微妙に遠いから、つまりめったに来れないから、クセが強いのを選ぼう。
これ!
メニューの二つ目にあって一番上はいわゆる日替わりランチだから、固定メニューでは一番の自信があるやつと見た!
料理メニューセカンドトップの陣!
「コルドンブルー(1,200円)を」
ブルーコンドルみたいな名前だ、飛びそう。
で・・・・・注文して思う。
なんぞこれ!コルドンブルー、なんぞ。謎。
しかしヒントはあった。
というか答えが書いてあった。
通常メニュー板でなく、「チーズを作った料理群メニュー」に説明があった。
「牛モモ肉にチーズ、ハムなどを挟みパン粉焼き」とある。
汽車(高知県民はJR鉄道をこう言う)の旅だから、今日は飲めるので、ビールを注文。400円。
「ビールは缶ビールなんですが、かまいませんか?」コック帽のシェフがおっしゃられる。
かまわんですよ。
あ、グラス用意してくれたー!
缶ビールもグラスに注げば見映がよくなる。
ごきゅごきゅ。
喉を潤しながらコナン君が変声ネクタイで推理披露するところを読んでいる。
ちびちびと呑む。
そして来た!
のわはーー!
けしきはまるでカツレツ。
いや、コルドンブルーとは、左記リンクの通りスイス料理ともアメリカ料理ともつくような変わった料理のよう、ネット調べ。
お盆は何か庶民的食堂感ですが、乗っているお皿はしっかりした洋食屋さんの感じ。
ッフワアと上空に漂うはソースとチーズの香り。
ライス大盛り、メイン、つけあわせ、サラダという王道構成。
ロイヤルロードってやつだ。
個別検討。
サラダは、ワカメ入りの点がうれしい。
野菜炒めみたいなものと、ちょっとしたパスタが添え物。
ライスは横から撮るとこう!
見てわかりますとおりこちら、こんもりサイズ。
何にも言ってないのに、普通の店でいう大盛りライスレベル。
さあ、検分は済んだ。耳と目との役割は十分果たした。
う、うまそう!
いただきます!
どれ、いきなりメインをざくり。
振り返り、あるいはまとめになってしまいますが、
コルドンブルーは“牛モモ肉にチーズやハムが内包されたカツレツ焼き”
ほーー、中からチーズが伸びてきて、面白い。
ミスター味っ子が作りそうなオモシロ料理。
なので、ちょっと味っ子ふうな表現を。
ドロッ
チーズの伸びやかな食感がフォークから伝わる。
なんだこれは!?チーズ!?
こ、これは、チーズだっ!
カツレツの中に・・・チーズを入れているのか!?
う、うまいぞーーー!
これまたなんともチーズのとろりが・・・カツレツの味わいを加速させている。
なるほど牛肉とチーズはもとは同じウシ一族から採れるもの、チーズバーガーに代表されるように両者の相性はばっちりか!
はっはっは、その工夫には欠点があるゾ。
チーズはクセがあるし、また冷めればくさくどく感じてしまうという欠点が‥‥
どれもぐもぐもぐ。
いや、うまいぞー。
そうか、お肉の中に閉じ込め、さらにパン粉を外側にまぶすことでチーズの熱を逃がさないようにしているのか。
さらにお肉にかかっているソースもまた抜群だ。
デミグラス系統のソース……チーズとの連結もいい。
ドリアを彷彿とさせるチーズとの絡み方で、奇抜なようでいて洋食界の潮流の渦内奥にいらっしゃる味。
それに、ハム玉ねぎといった「肉に入ってるチーズ以外もの」も、風味や歯ごたえ旨みの面で、面白いサブプレイヤーになっている。
ハム・・・、ピザからの発想か!
奇抜に見えて、どれも相性抜群の組み合わせだ!
うまぁ。
ムシマルの好みにドストライク。
玉ねぎの甘み、ハムの食べやすさをチーズが包括契約してくれる。
付け合わせ。
スパゲティ、味はあっさりめですがコルドンブルーのソースと足し算する前提かもしれない味。
もやし野菜炒めは万能の合わせ。
バンドメンバーが急な事故で来れなくても、あっという間にセッションしてくれる助っ人ベーシストみたいだ。
あと外パン粉のざらざらがいい、とっかかりがいい。
ええ・・・これ・・・むっちゃ良いじゃない。
そういえばよく見ると1,200円はここのお店の最高金額メニューだ。
スペシャリテを引いたと確信。
食が進む・・・・ビールもだ。
いや、この店当たり。
ちょっぴり雑然としてても、お客さんがいっぱい来るくらいだ、味は一本満足、満々満足できる。
豊かな風味が酒に合う。
ビールじゃなくて赤ワインでも合う格の料理。というかワインの方が当たりだろうと思われます。
ちょっとカツレツっぽさの中にハンバーグっぽさもある。
不思議だと思いながらナイフとフォークは虎徹のようにちと肉を求め、切り分け続ける。
柔らかさがあって、肉汁も思いのまま。
プロフィールに「好きな料理:コルドンブルー」と書くかもしれないくらい面白い出会いだった。
ビールが先に乾される、最後の一杯を淹れて流し込まれる、
チーズの濃ゆさもあって味付けがくっきりめっきりはっきりしているからだ。
もう一缶開けるか?
いやいいか!
今日はこの味を楽しもう。じっくり。
・・・・・・・・。
完食した。
コルドンブルー、もっと世に出てほしい。
1,600円を支払い、お礼を言って去る。
いやーよかった。
車停められるか問題で頻繁に行きづらいけれど、
また来よう。次は「茄子のミートグラタン」「デイトナランチ」「ベトナム風の何か」のどれかだと当たりをつける。
デイトナ (喫茶店 / 朝倉駅前駅、朝倉駅(とさでん))
昼総合点★★★☆☆ 3.8
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