消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

機関員デビュー

2012-04-06 23:57:42 | 消防・救急
昨日は4件、何だかんだ忙しかったです。

結局2時間しか寝れなかったですし…帰ってきてからは案の定、すぐにお昼寝をしてしまったのでした。


さて新年度始まって2当直目ですが、早速1人メンバーが入れ替わっての1当直。

この日の編成は昨年度もいたメンバー。隊長と私と、現場配属2年目になる消防隊の後輩。昨年もこのメンバーで何当直か救急隊を組んだことはありました。

その時は私が機関員をやっていましたが、今回は私が患者室に回り、後輩が機関員。後輩に取ってみれば、これが初の機関員デビューとなりました。


彼は昨年が現場配属1年目。昨年までは機関員になることはなく、隊員のみ。普段配属されている消防隊でも、たまに乗る救急にしても。

ですが今年から、正規の機関員ではありませんが、機関員が不在の時には代わりに運転する補助の機関員になりました。

救急隊の正規の機関員は私であり、昨日の当番も私がいましたが、誰かが代わりに救急隊に乗ってもらう場合は機関員をやってもらうことが多いのです。

前もって(心の)準備はしておいてねって言ってありましたので、昨日の出勤時は少々表情が硬かったような気がします


朝の引継ぎが終わって、機関員の大体の行動を教えました。

指令がかかって現場に着いてからの行動。隊長の方針によりけりなので隊によって様々なのですが、我が隊では現着したら隊長と隊員が基本的には先行。機関員は駐車措置と戸締まり、ストレッチャーの準備をしてから現場(患者の家など)に来ます。

ストレッチャーもただ持って行くだけでなく、どの向きで準備しておいたら搬送しやすいか。基本的に一人で準備しなくてはならないので、ストレッチャーの取扱いを確実にできるように。

指令内容によってはスクープストレッチャーが必要だったり、嘔吐・出血がありそうな事案だったらシートかぶせたりなど、色んな想定を考えながらの説明。そうこうしているうちに、早速1件目の指令がかかりました。


繰り返しますが、これが初の機関員。自ら運転する、初めての緊急走行。無理に飛ばさなくて良いから、とにかく慌てずに落ちついてと言うことを隊長からも言われていました。

資器材の準備も現着する前にやっておくから、戸締まりとストレッチャーの準備をしっかりやるように指示しまして、現場へ先行。

救急車内収容後のバイタルサイン測定もそこそこに、後は私がやるから、運転席乗って病院までの道をイメージしておくように指示をして。

この日に限っては後ろ(患者室)のことは良いから、自分のことに集中してもらう。こんな感じで4件の出場をこなしました。


狭いところも走ったし、市街地の交通量の多いところも走ったし、夜中も走ったし。

カーブの入り方とかバウンド等々、色々言わなきゃいけないこともあったけど、多少は目をつぶりました。(でも隊長は言ってたけど

5年前、私が初めて機関員になった時のことを思い出しもしました


勤務終了後に感想を聞いてみましたが、やっぱりいつもと違う気疲れをしたとのことでした。

今はたまにしか乗らない身ですが、いずれはどの部隊に属していても正機関員になる時がくるでしょう。

消防車や救助工作車とはまた違った運転技術が救急車には求められる。私もまだまだな部分がありますが、その点も理解して欲しいかなと思いました。



明日は休みです。