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紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2024日本ムラサキ栽培・睦月

2024-01-06 21:16:41 | 日本ムラサキ栽培
「新年早々に紫根染め」
新年おめでとうございます。
元旦から、紫根染めに挑戦‼️
染めは、例によって栽培紫根の染色効果の”試し染め”である。
今回は紫根の細根、ひげ根のみを使用して、その染色力を見る事に置いた。


紫根収穫時の場面である。太い紫根にも”ひげ根”が多く着いている。
掘り起こした背後を見ると、赤い糸があちら、こちらに点在している。
それを丁寧に集めると写真の左側の一塊りとなる。


乾燥した細根、ヒゲ根を爪楊枝と比較して見た。
細根でも爪楊枝の2mmに及ばない。ヒゲ根は既に”粉体”状態である。


新しい濾過袋に入れる。細根を入れ、粉体の紫根を投入。
全量は250gで多いかと思案したが、加減をしても残り物が出るのみで中止。


熱湯の中に入れると直ぐに染料が出てくる。これも驚きである。
力を入れて揉む事もなく軽く袋を動かす事で序々に濃くなる。
熱湯故に手が入らないが50℃くらいになると、ゴム手袋で揉むが心地よい柔らかさである。
ビニールの手袋が鮮やかな赤となる。染色力のある証拠である‼️


染め液の抽出は容易であった。30〜40分を抽出時間として、
湯量を増やし3回で切り上げて、絹のポケットチーフを染め液に入れる。
染色時間は40〜50分で中干し、この染色も3回で切り上げる。


中干しの3回目後、染色はこれで終了。いつもと同じ色で遜色は無い❣️
以前と変わらない染着になり、翌日の媒染に託する。


媒染剤は焼きミョウバンを使用。
ミョウバンの使い方が不明で、お湯を入れただけでは溶けない。
改めて、説明書を見ると熱湯となっていた。少々慌てたが事なきを得る。


発色はアルミ液と少し違い赤みが少ない。
経験値として、細根、ヒゲ根が染色にとって無駄でない事を検証できた❣️
大満足である。太い紫根を汗水流して懸命に力んで染料を抽出する事は無かった。
課題は細根、ヒゲ根を多くする方法である。
紫根は寒気を受けると細根、ヒゲ根が多くなる❣️
特に筒栽培では地上に紫根があるので寒期を越してから春先に収穫をすると良い。
畑では、高畝で秋植えとして紫根を太くせず、冬を越してから収穫すると良いと思われる。
太い紫根は、薬用としての利用価値は大であるが、染料としては不向き・・・⁉️

   「しんねんに がでんいんすい たれがきく」



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