紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ・2020・長月

2020-09-05 19:23:37 | 薬草・薬用植物
「秋苗育苗と栽培地の準備」
今年のムラサキ栽培スタートは1ヶ月近くロスをしてしまった。
畑の秋苗が全滅した事が原因である。
残雪のない畑で、早めの春と思いきや4月になっても最低気温は上がらず仕舞であった。

秋苗用の種が保管してある事を思い出した。
迷いはあったが、再挑戦する事に思いは固まった。
今、種がある事は発芽育苗をして9月中に定植を目指す事になる。
8/16に苗床に播種。この上に、種が見え隠れする程度に赤玉土をかけた。


8/28 苗床からの発芽
1週間後(8/22)から発芽が始まって日を追うごとに増えて来る。


この時期の発芽は何の心配もなく進む。
気温は高く、たっぷりな水があれば、順調に発芽して来る。
最低気温は20°Cを越える。日射が強いので遮光をするだけである。
秋苗の育苗も全く何の心配がない。ポットへ移さず本葉4〜5枚まで苗床で生育を待つ。
その間、栽培区画の準備である。
栽培区画の耕作は酷暑の中で、容易には進まない。


8/26 これでマルチ栽培にすれば、楽だが・・・。
この畑では紫根が何処に伸びるか判らない。
もっと深く耕作して、均一な土壌構成にしなくてはならない。

また紫根の収穫の事を考えると、どうしても掘り出し易い工夫に手を出さざるを得ない。
地表下45cmまで掘って見た。


8/29 畑の地層の構造を見るに根の長い作物は栽培できない。
深く耕作してみると、20cm以内であれば特段心配する事も無い。
紫根は40cmも深く伸長するので、これでは心地良く生育する事は無理である。


大きな石が出て来る。スギナの根も共に取り除く。
掘り起こすと土が山の様になるので、厄介な作業となる。


8/29 根を何処にどの様に伸ばすか想定して定植を考える。
従って例の栽培装置なる物を設置する事になる。


9/2 苗数は不明。沢山の発芽であるが定植時には大きさを揃えて植える必要があろう。
酷暑の中で栽培地の耕作に追われるが、熱中症で倒れはしまいかと自重する。
全身汗まみれの作業で、夕刻の風が心地よかった。
それがいけなかった。反対に夏風邪を引いてしまう。
2日間、空調のない部屋で不快な日を寝て過ごす。ペースダウン。
さて、この先どうなる事であろうか。
 
「なえそだち はたけのようい ままならず」

下記のホームページは今月末で閉鎖となります。ご愛読ありがとうございました。

http://www.sikon.sakura.ne.jp/pg135.html
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