紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

驚異の耐寒力、ほたるかづらの生態

2018-02-02 19:31:46 | 植物
「ほたるかづら(ムラサキ科)の生態を追う」
昨年、庭先で生育を始めたムラサキ科の多年草の野草がある。
幼少の頃、水田の土手で咲く綺麗な花を見つけた記憶を元に再度探し当てた野草である。
長じて故郷は離れたが、現在の住まいは郊外の里山である。

散歩の途中で懐かしい草花を見つけたのは、昨年の春5月1日であった。
瑠璃草とも呼ばれる「ほたるかづら」である。

前掲
  <ほたるかづら(むらさき科)の再生 2017-06-07 16:24:51 | 植物>
  <霜の朝     2017-12-17 10:41:16 | 植物>

雪の下から顔を出してきた「ほたるかづら」を改めて見直す。


例年に無い寒気が続く大寒である。
1月、最低気温がプラスの日は0.4℃、2.4℃の2日間のみであった。



真冬日が3日間連続となったり、マイナス11.1℃を記録した。
日の平均気温、プラスの日数は10日、マイナスの日は21日間に及ぶ。
雪の下とは言え、この厳寒を凌ぎ切った姿である。
相当の耐寒力を持つ野草でないと緑を保って冬を越せない。



牧野富太郎の植物図鑑(1953)には「深緑色ヲ呈シ冬ヲ凌イデ枯レズ」とある。

この様子だと、5月には庭先で「ほたるかづら」の花を見る事が出来そうである。
果たして、その花から図の様な種を得る事ができるのだろうか。


他にも、期待する野草がある。
言わずと知れた「日本むらさき」である。


雪を冠した発泡スチロールの容器に、未発芽の種が入っている。
温室で発芽できなかった種や不稔種として廃棄した種である。
一度、諦めた種から発芽を見たら喜びも一入である。
自然の力で発芽するかどうかの試験でもある。

   「さきざきに きたいをいだき かんがあけ」

 




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