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キャッツDVDのマンカストラップ、アメリカの舞台俳優、Michael君のことや、ブロードウェイニュースをお伝えします。

Joseph at CDT 観劇記 その2

2013-07-26 00:03:18 | Michael 13 Joseph
観劇記 その2です。(写真は、劇場のロビーの壁にかけてあるキャストの写真です。Michael君〔マイケル・グルーバー〕の右側〔写真に向かって〕にあるのが、トニーさんの写真です。)

さて、20分間の休憩のあと、今度は、ナレーターが、客席を通って、親御さんのいるテーブルに戻っていた子供達をステージへと案内してきました。迎えた子役の俳優さん達が、子供達の襟元にエジプト風の襟を付けてあげました。
ファラオがどんなにすごい権力者なのかを、ナレーターが歌います。(Pharaoh Story)ジョゼフの兄弟の妻達を演じていた女優さん達が、今度は、ブルーのエジプト風の衣装を身につけて、ファラオの宮廷に仕える侍女達という感じで登場しました。

ナンバーが終わる頃に、中央の階段の部分にきらきら光るブルーのマントで全身を覆った人が、横たわりました。これがファラオです。ナレーターが、ファラオが訳のわからない夢に悩まされていると歌います。((Poor, Poor Pharaoh/Song of the King)悩むファラオに、子役の男の子が駆け寄って、牢獄にいるジョゼフのことを教えました。ファラオが、ジョゼフを呼んでくるように命じると、男の子は、ジョゼフの元へ走り去りました。
子役の俳優さんは、男女とも2人ずついて、交代で演じているんですが、ナズの滞在中は、男の子は、この晩と19日の夜だけが、Jeremiah Cox君という11才の子で、それ以外は、「Jesus」の時にも出演していて、ナズとはFacebookでもお友達のライアン・ホッファ君でした。女の子は、ずっとMadeline Turkちゃんという13才の女の子が演じていました。

連れてこられたジョゼフに、ファラオが、「7頭の太った雌牛が7頭のやせ衰えた雌牛に食べられてしまうが、やせた雌牛は食べてもやせ衰えたままだった。7つの美しい穂が7つのできの悪い穂に食べられてしまうが、できの悪い穂はやはり悪いままだった」という不思議な夢を語ります。(Pharaoh’s Dream Explained) このファラオが、超~~面白い! キース・ライスさんが演じていたんですが、エジプト風エルビスという感じで、アドリブが多く、毎晩、かなり違った感じで演じていました。

夢の説明が終わったあと、「もう一度、教えて欲しい」と、ファラオを真似てエルビス風に頼んだジョゼフ、ファラオににらまれて、あわてて「Please」と付け足します(笑)でも、ファラオに「ジョー」と呼んでもらい、もう一度歌ってもらえることになったのですが、観客席の女性の1人に目を留めたファラオ、ジョゼフそっちのけで、その女性に向かって「君無しでは生きていけない~♪」と歌い始めてしまいます(笑)
ステージ中央の2列目のテーブル辺りに座っている女性に歌いかけていたので、ナズのほぼ正面にファラオがいて、めちゃくちゃ笑っちゃいました!
脱線を続けるファラオに、子役のMadelineちゃんが近づき、「お願いがある」と話しかけます。
「お、可愛いお嬢ちゃん、名前は何て言うんだい?」とファラオが聞くと、「プリシラよ!(エルビス・プレスリーの奥さんの名前)」と答えます。ぎょっとなったファラオ、客席からは笑いが起きました。「もう一度、不思議な夢の話をして欲しい」という彼女の願いに、ようやく、ファラオが、ナンバーの山場の部分を歌いました。

ジョゼフが語った夢の意味は、「7年間の豊作のあと、7年間の飢饉が来る。ファラオが必要としているのは、知識もあって、この難局を乗り切れる人物だが、それが、誰なのか、僕にもわからない」というものでした。「それは、誰だろう?それは、誰だろう?」とみんなが不思議がっていると、「ジョー!」という声が聞こえ、ジョゼフこそその人物だとみんなが気づきました。

「お前は賢い若者だ。どうすればいいか教えてくれ。お前のための役目を作ろう。俺のナンバー2になれ」と歌うファラオ。(Stone the Crows)ジョゼフの手鎖がはずされ、今までの不遇がわびられ、帯や首飾りが贈られました。
侍女達と共にジョゼフが去ると、「まさにハッピーエンディング。ショーを終えるにはちょうどいいところだけど、ジョゼフがいなくなった後、ジェイコブや他の兄弟達がどうしているか、皆さん、気になるでしょう?」と歌うナレーターに、「ちっとも」と答えるファラオ(笑)

突然、ファラオがナレーターに熱烈なキスをして、暗転になり、場面は、ジェイコブと息子達のシーンへと変わります。(Those Canaan Days)
飢饉に見舞われたのはエジプトだけでなく、ジェイコブと息子達が住むケイナンの地も、飢饉に苦しんでいました。「ジョゼフがいなくなってから、すっかり生活が変わってしまった。今では、ヤツの奇妙な夢の話さえ懐かしい」と、シャンソン風にフランス語風のアクセントで歌う兄弟達(笑)。骨になってしまった羊が、子供達に連れられてステージに現れ、兄弟達は泣き崩れます。
と、突然、セクシーな衣装の美女が登場し、ダイナミックなダンスを披露します。「Jesus」にも出演していたダンスが超上手なジュリアンさんです! 美しく引き締まった、ダンサーとはこうあるべきという見本のようなプロポーションで、素晴らしいダンスを見せてくれました。
落ち込んでいたはずのジェイコブが、美女と一緒に浮き浮きと去っていきます(笑)

「兄弟達は、ケイナンの暮らしが楽でないことに気づきました」と歌うナレーター。(The Brothers Came to Egypt)横にいた兄弟の1人のリーバイが、ナレーターのドレスで鼻をかんで、ナレーターににらまれました(笑)
「ここにいても飢えるだけ。でもエジプトには、食べ物も飲み物もある。時間があれば、スフィンクスも見られる!」兄弟達は、ジョゼフが待つエジプトへと向かうのでした。
「向かう」といっても、大きなセットの変更はなく、兄弟達がステージをぐるっと回って元の位置に戻る間に、ジョゼフがステージ登場し、侍女達も勢揃いし、兄弟達が「エジプト!」と叫ぶと、もうそこは、エジプトです(笑)

金色の衣装を身につけたファラオのナンバー2が、よもや自分達が奴隷として売ってしまったジョゼフだとは気づかない兄弟達、食べ物を分けてくれるよう、ジョゼフに頼みます。まったく自分に気づかない兄弟達に、「ちょっと彼らに思い知らせてやろう。何と言っても、彼らは、兄弟殺しを企んだのだから」と歌うジョゼフ。昔、兄弟のみすぼらしいトウモロコシの房が、自分の立派な房にお辞儀をしたり、兄弟達の星が自分の星にお辞儀をしたりした夢の意味が、やっとわかったと、ジョゼフが歌いました。
「どこから来たのか、わからない。スパイかも知れない!空腹だと言うが、ウソかも知れない。助けて欲しいと言うが、私のことを助ける気はあるのか?保証もないのに、信じられない」とジョゼフに言われ、「我々は、正直者の兄弟です。はいつくばり、転がり、あなたを崇めます」と、兄弟は、何とか助けてもらおうと必死で訴えかけるのでした。
兄弟達の言葉を受けて、「とても胸を打たれた。欲しいものを与えてやろう」と、ジョゼフは、侍女達に命じて、兄弟達に食べ物の入ったバケツを配らせました。喜んでむさぼり食う兄弟達。

さて、ここからが最後の山場となるわけですが、まだご覧になったことのない方のために、ここからの詳細は書かないことに致しますね。
最後に、もう一度「Any Dream Will Do」のスローバージョンが歌われ、カーテンコールになりました。次々と登場するキャストに、惜しみない拍手が贈られました。
キャストが退場した後、演奏を続けるバンドの皆さんにも拍手を贈り、ナズは、席を立ってロビーへと出ました。

「Jesus」の時のように、衣装を着たままのキャストがロビーでお客様を待ち受けている・・・と思いながらロビーに出たのですが、キャストは誰もおらず、お客さんが普通に帰って行くだけでした。
「おや~?」と思いながら待っていると、楽屋に続く扉のほうから、Michael君やトニーさんが出てきました。「Great Show!」と言いながら、ハグを交わし、「もう『Meet and Greet』 は、やらなくなっちゃったの?」と尋ねると、Michael君が「ああ、あれは、Jesusの時だけ、特別にやっていたんだよ」と教えてくれました。
トニーさん曰く、ナズを知らないキャストやスタッフの間では、「最前列で、大歓声を上げながら、全ての曲を歌っている観客がいる!」とうわさになっていたそうで・・・(笑)「それが、ナズだよって、教えてやったよ。」とトニーさん。
もちろん、声は出していませんでしたよ。キャストが『皆さんもご一緒に!』って言ったナンバー以外は。でも、予習の意味も含めて、ここ数ヶ月ずっとアルバムを聴いていたので、ほとんど覚えちゃってたし、前に見に来た時、一緒に歌うと、キャストの人達がとても喜んでくれたので。

他にも、「Jesus」にも出演していて、今回は兄弟の1人とポティファーを演じているロビーさん、「Jesus」の時からのお友達で、兄弟の妻の1人を演じているエミリーさん、ジェイコブを演じていた時はすごく年老いて見えたけど、実際にはまだまだ若いトッドさん、兄弟を演じているフランクさん、タイラーさん、ダンさん、ブライアンさんも、ナズのそばに来てくれて、「会うのを楽しみにしていたよ」、「たくさん応援してくれて、ありがとう!」、「歌を全部覚えているんだね、すごいね!」と言いながら、ハグしてくれました♪
ブライアンさんに「明日は、何をするの?」と聞かれたので、「ショーを2回見るの」と答えると、「奇遇だな~、僕もだよ!」とブライアンさん(笑)お茶目ですよね♪

「ナズ、明日は、ショーを2回見るんだろ?もし夕食を劇場で食べないなら、ショーの合間に、一緒に夕食を食べないかい?」とMichael君! 「ホント!?嬉しい~♪ 夕食、劇場で食べない、食べない!」とナズ!
「じゃあ、明日は、マチネのあと、一緒に過ごせるね。」とトニーさん。

ロビーで話し込んでいて、時間が遅くなったので、ホテルは、ほんの3分ほどのところだったのですが、2人が車で送ってくれました。
「じゃあ、明日ね~!」

浮き浮きと心も軽く部屋に戻ったナズでした。明日の夕食が楽しみで、楽しみで、ワクワクしながらベッドに入りました。

チャンハッセン滞在の2日目の模様は、その3でお伝え致しますね~。


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