*水墨画を見る。
夜来の雨も上がって、ぽっかり晴れた温かい陽気に誘われて、珍しく
駅前まで散歩に行ったら、市民ギャラリーでは水墨画展をやっていた。
水墨画というものにも、その独特のムードとか味わいに興味を持っていたから
全く知らないグループ展のようだったが思い切って見せて貰った。
会場は、まだ新しいグループとかでしたが、22名のメンバーさんの3~4点
が、水彩画やスケッチ画やペン画展などとも一味二味も違った雰囲気が
漂って居るようで新鮮でした。
構図による或いは濃淡や大小による遠近感はもちろん、白地、余白を残し
それによって余韻や叙情感を表現し、そしてぼかし、すかし、にじみ、
たらし込みなどの技法を駆使しての表現は、今大いに盛んな淡彩画や
ペン彩色画と大いに共通するものもある世界のようです。
多色でなく一色の墨の濃淡だけで、あたかも様々な色を表現するかの
ような感じの表現力は素晴らしくものです。
そんなところが我々に、幽玄な情緒と余情の世界を感じさせるそんなところが
水墨画の特長であり、我々を惹き付けるのでしょうか。
さて、会場で驚いたのは、毎年2月のアミーゴ展で当誠茅庵でもいつも陳列
させて頂いている岩壁さんそして荒木さんと石井さんの作品があったことです。
皆さん、水彩画、油絵をやって居られ、その上この水墨画と色々と活躍や研鑽
されて居られるのには頭が下がります。
そこで今回は、その3人の方の作品を、当館でも急遽陳列させて頂くことに
なりました。
そうしてもう一つ驚いたのが、この看板の字が、私達数人でやっている水彩仲間
の「ヤーコン会」の元会長 石黒俊行さんの筆であったことです。
絵の世界も案外狭いものだと、そして皆さん多彩の活躍振りにも驚いた
ものです。
それではどうぞ、水墨画の世界をお楽しみ下さい。
コメントなしで、会場の目録順に展示致しました。 ではごゆっくりとご高覧を。