『多摩の秋』 HK氏作(承認済) 水彩 スケッチ版
私の体験でいうと、一旦仕上げても明日になると手を入れたくなって、何度も手直し、加筆をしてしまう。
すると描けば書くほどどんどん濃くなり、濃いだけならまだしも、乾かぬうちの塗り重ね、絵の具の混合とで、最初の絵とは似ても似つかぬ汚い濁った暗い無惨な絵になってしまうのである。
この失敗を今でも性懲りもなく繰り返し続けているのです。
私の場合は、一度さっと描いたらその絵を何処かに隠してしまうか、或いは両手を縛ってでもおくしかない程の重症なのです。
彼の絵を見ていて、素晴らしいなぁとは思いながらも、胸の中にもっと塗りたいなぁという気持ちを覚え、手がむずむずするのです。
私もいつの日か、淡いハイセンスなきれいで洒落た絵を掛けるようになりたいものです。
しかし今のところ一寸自信がありません。ならば私はやはり素人美術評論家で、この誠茅庵の館主として勝手な事を言ってる方が向いているのかも知れません。
今回もご来場ありがとう御座いました。 完
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