誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

26展ー7 「ぎんのほし いろいろ色彩展」よりー(5)

2014年05月21日 | Weblog

 

        萩原さん作品の1/1

           萩原 久光さん 画  『 red roses 』  油彩

    キャンバス一杯に、大胆に描いておられはっきりした白と赤とのコントラストも

    鮮やかでその存在を強く主張していて迫力満点の作品です。

    絵とは時にはかくありたいものです。

    ところで、巷で開催される多くの趣味グループの絵画展(水彩画展が多いので

    すが)をかなりよく覗くのですが、昨今ではその多くはあっさりとした美しさを追求

    した作品の様な気がします。

    特に水彩画展と銘打ったところではその傾向が強い様です。

    そこでは、スケッチ画的であり、ペン画に軽く着色したものやらで、淡彩画的な

    作品が全盛です。

    癒し系の絵とでもいうか、きれいでハイセンスでとても洒落てはいますが、

    反面、淡い薄い軽いという共通の特徴がある様な気がします。

    どうも私などはいまいち物足りなさを感じてしまいます。

    もちろん絵は人それぞれ様々であり自由であり、そして人によって絵に対する

    考え方や好み、絵に求めるもの、表現するものが違うのですから、当然いろんな

    画風やスタイルがあって良いわけでしょう。

    そこに加えて、見る人のそれぞれの好みの問題があるわけですから

    絵には無限にスタイルがあり、同時に絵の評価も良し悪しも好みも自由であり

    無限大なものと言えるのでしょう。

    私などは、はっきりと描き込んだ、強く訴えてくるものがあるこの「red roses」の

    様な力強い作品を見ると逆にホッとするものを覚えるのです。 ーー完ーー

 

    これで今回は5点をご覧頂きましたが如何でしたか。

    このいろいろ色彩展などを見ると、絵はまさに様々で、それにはそれぞれの良さが

    あるものだという感を一層強く致します。

    本日はご来館有難うございました。

    また次回の展示へのご来場を楽しみにお待ちしております。  ーー館主拝ーー

 

    


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