萩原さん作品の1/1
萩原 久光さん 画 『 red roses 』 油彩
キャンバス一杯に、大胆に描いておられはっきりした白と赤とのコントラストも
鮮やかでその存在を強く主張していて迫力満点の作品です。
絵とは時にはかくありたいものです。
ところで、巷で開催される多くの趣味グループの絵画展(水彩画展が多いので
すが)をかなりよく覗くのですが、昨今ではその多くはあっさりとした美しさを追求
した作品の様な気がします。
特に水彩画展と銘打ったところではその傾向が強い様です。
そこでは、スケッチ画的であり、ペン画に軽く着色したものやらで、淡彩画的な
作品が全盛です。
癒し系の絵とでもいうか、きれいでハイセンスでとても洒落てはいますが、
反面、淡い薄い軽いという共通の特徴がある様な気がします。
どうも私などはいまいち物足りなさを感じてしまいます。
もちろん絵は人それぞれ様々であり自由であり、そして人によって絵に対する
考え方や好み、絵に求めるもの、表現するものが違うのですから、当然いろんな
画風やスタイルがあって良いわけでしょう。
そこに加えて、見る人のそれぞれの好みの問題があるわけですから
絵には無限にスタイルがあり、同時に絵の評価も良し悪しも好みも自由であり
無限大なものと言えるのでしょう。
私などは、はっきりと描き込んだ、強く訴えてくるものがあるこの「red roses」の
様な力強い作品を見ると逆にホッとするものを覚えるのです。 ーー完ーー
これで今回は5点をご覧頂きましたが如何でしたか。
このいろいろ色彩展などを見ると、絵はまさに様々で、それにはそれぞれの良さが
あるものだという感を一層強く致します。
本日はご来館有難うございました。
また次回の展示へのご来場を楽しみにお待ちしております。 ーー館主拝ーー
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