誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

令和元年ー(7)第7回 日よう会水彩画展よりー(終りに)

2019年09月17日 | Weblog

 

     

         以上で17人の48点をご覧頂きました。お疲れ様でした。

        今後の参考のためにぜひ感想をお聞かせ頂きたいものです。

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        開期中の2日目だったか、中年の男性ギャラリーが「ここは

        犬の絵が多いなぁ、まるで競演だね」と言っているのを耳に

        しました。そうなのです、何回目からか教室での習作を1点

        は出すことになりこんなことが起こることになってしまいました。

        これは、御覧の方には退屈だったり、出品者にとってはまるで

        その技量を一目瞭然に比較され気が引けたりするものです。

        それでも同じ犬を描いても、その背景がそれぞれの空想力、

        イメージや構成力で様々なのが面白いという利点はありますが…

 

        個人個人の自分のモチーフで、自分の描き方、自分の色で個性

        豊かな作品を並べるのが一番のことでしょう。

        そうした作品だけで陳列できるようになるのは、もう少し我々が

        全体的にレベルアップしてからなのでしょうか。

 

        それともう一つ一寸気になるのが、この会の中でも水彩画だから

        TVの何とか先生のように、薄くなきゃ、きれいでなければ、

        そんな絵に憧れていて、これからはそんな絵を目指したいという

        世の風潮もあるのでしょうが、そんな絵具屋泣かせのようなセリフを 

        聞くことが多くなったことです。

        今では淡彩画、スケッチ画、ペン彩画なども一つの絵のジャンル

        として認知されてたようですから、それぞれの好みでそれを志向するのも

        「あり」なのでしょうが。

        しかし水彩画は薄いものという、英国から水彩画が入ってきた明治時代

        以来の、誤解を含んだイメージは何とかしたいものです。

        透明水彩絵の具でも、色を交ぜ作りよく描き込むことによって、立体感、

        モチーフの存在感そして透明感がありながらも、深みや情感、描き手の感情、

        人間性迄も表現できるのです。

        絵に何を求めるのか何を表現するのかという基本的には作者の問題ではありましょうが、

        この点をもう一度考えたいものです。

      

        早く自分の感性や個性に任せたそんな個性的な作品を展示して喜んで頂ける

        様に精進しなければと思ったりしているのです。

        本日は長い間、お付き合いいただき有難うございました。

        貴方様の健康とご活躍をお祈りいたします。   ―― 館長拝 ――

 

 

 

        

 

 

 

 

        

 

 

 

 

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