さすらうキャベツの見聞記

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契約の虹

2016-07-26 05:24:47 | Sunday 聖書
『さあ、わたしはわたしの契約を立てよう。

 あなたがたと、そしてあなたがたの後(のち)の子孫と。

 …すべて肉なるものは、もはや大洪水の水では断ち切られない。

 もはや大洪水が地を滅ぼすようなことはない。

 …わたしが代々永遠にわたって結ぶ契約のしるしは、これである。

 わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。

 それはわたしと地との間の契約(けいやく)のしるしとなる。



(旧約聖書・創世記 6:9-13)





 その昔、地に人が満ちたころ、

 地は堕落し、暴虐に満ち、

 神は、人を造ったことを悔やみ、

 創造者が、すべてを滅ぼそうと決心した。


 

 だが、たった一人の人間ノアが、神の好意を得た。

 神は、大洪水で、全人類とすべての動物を滅ぼすのではなく、

 ノアとその家族、ひとにぎりの動物たちが生き延びて

 再び一から人類がやり直せられるよう、神はノアに

 「ゴフェルの木の箱舟を作りなさい」と命じる。





 箱舟は、長さ(約)132m、幅22m、高さ13m。

 3つの甲板で船室を分け、上部は窓があった。


 もし古代にギネスブックがあったなら、

 1858年に長さ204mのグレート・イースタン号が建造されるまで、

 ノアの箱舟は少なくとも5,000年間、大きな船という記録を保持することになった

 …かもしれない。





 40日40夜、大雨が地に降った。

 箱舟に入らなかった者はすべて息絶え、箱舟にいたものたちだけが残った。

 ちなみに、壊滅的な洪水の話は、創世記だけでなく、各地に-エジプト、ギリシャ、ヒンズー、中国、イギリス(ドルイド教)、ビルマ(カレン族)、ポリネシア、メキシコ、ペルー、ネイティブ・アメリカン等に-伝承として残されているという。


 すべてが終わったのち、ノアは箱舟の窓を開き、まず烏を放ち、

次に鳩を放った。2回目に鳩を放ったとき、鳩はオリーブの若葉を持って、帰ってきた。





 箱舟から出てきたとき、ノアたちは祭壇を築き、神にいけにえを捧げた。

 神はかおりをかぎ、もう二度と大洪水で全人類を滅ぼすことはしないと、ノアたちと契約(約束)した。


 それからのち、その証拠(しるし)として、




 虹(にじ)が現れるようになった。




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