『さあ、わたしはわたしの契約を立てよう。
あなたがたと、そしてあなたがたの後(のち)の子孫と。
…すべて肉なるものは、もはや大洪水の水では断ち切られない。
もはや大洪水が地を滅ぼすようなことはない。
…わたしが代々永遠にわたって結ぶ契約のしるしは、これである。
わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。
それはわたしと地との間の契約(けいやく)のしるしとなる。』
(旧約聖書・創世記 6:9-13)
あなたがたと、そしてあなたがたの後(のち)の子孫と。
…すべて肉なるものは、もはや大洪水の水では断ち切られない。
もはや大洪水が地を滅ぼすようなことはない。
…わたしが代々永遠にわたって結ぶ契約のしるしは、これである。
わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。
それはわたしと地との間の契約(けいやく)のしるしとなる。』
(旧約聖書・創世記 6:9-13)
その昔、地に人が満ちたころ、
地は堕落し、暴虐に満ち、
神は、人を造ったことを悔やみ、
創造者が、すべてを滅ぼそうと決心した。
だが、たった一人の人間ノアが、神の好意を得た。
神は、大洪水で、全人類とすべての動物を滅ぼすのではなく、
ノアとその家族、ひとにぎりの動物たちが生き延びて
再び一から人類がやり直せられるよう、神はノアに
「ゴフェルの木の箱舟を作りなさい」と命じる。
箱舟は、長さ(約)132m、幅22m、高さ13m。
3つの甲板で船室を分け、上部は窓があった。
もし古代にギネスブックがあったなら、
1858年に長さ204mのグレート・イースタン号が建造されるまで、
ノアの箱舟は少なくとも5,000年間、大きな船という記録を保持することになった
…かもしれない。
40日40夜、大雨が地に降った。
箱舟に入らなかった者はすべて息絶え、箱舟にいたものたちだけが残った。
ちなみに、壊滅的な洪水の話は、創世記だけでなく、各地に-エジプト、ギリシャ、ヒンズー、中国、イギリス(ドルイド教)、ビルマ(カレン族)、ポリネシア、メキシコ、ペルー、ネイティブ・アメリカン等に-伝承として残されているという。
すべてが終わったのち、ノアは箱舟の窓を開き、まず烏を放ち、
次に鳩を放った。2回目に鳩を放ったとき、鳩はオリーブの若葉を持って、帰ってきた。
箱舟から出てきたとき、ノアたちは祭壇を築き、神にいけにえを捧げた。
神はかおりをかぎ、もう二度と大洪水で全人類を滅ぼすことはしないと、ノアたちと契約(約束)した。
それからのち、その証拠(しるし)として、
虹(にじ)が現れるようになった。