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さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

311後、観客がお礼をいってくれた映画

2011-09-10 17:02:14 | Wednesday 芸術・スポーツ
 ある日、久しぶりに雑誌SCREENを見たら、
控えめながら、こんな記事の出だしがあった。

『3・11後の被災地で観客がお礼を言ってくれた「ヤコブへの手紙」』

 と。

 ・・・意外です。
 以前、このブログ内に書いたが、
あれは決して、華やかな、目を引くモノではない。


 ナタリー・ポートマン主演の『ブラック・スワン』
(ダーレン・アロノフスキー監督)のような、華やかさや激しさもなく、
 -ナタリーを観たい人にはいいかもしれない。
アカデミー主演女優賞をもらったのもうなづける。-


 リーアム・ニーソン主演の『アンノウン』
(ジャウム・コレット=セラ監督)のような、サスペンス・アクションでもない。
 ―ちなみに、「『自分が自分である/存在する』ことを証明せよ」という哲学的な問いを、
どのように映画に消化したのかとドキドキしたが、なかなかどうして、エンターテイメントとなっていた。―


 
 記事にはこんな風に書いてあった(一部抜粋)。

         *************

 あの3・11の衝撃の大震災のあと一月ほどして、

宮城県や山形県にミニ・シアターをお持ちの館主さんと

電話で話す機会があり、意外な映画が愛された話をうかがった。


 「地味な映画だから いつもならお客さんはせいぜい5,6人。

  まさかあんなに一杯になってしまうなんて」


このとき上映したのがフィンランド映画の「ヤコブへの手紙」(08年)。

心洗われる、という表現がぴったりの映画だった。・・・(以下略)


(スクリーン10月号より。)

(確かに、良い映画です。
ただ、一言言っておきます。多少かじっていて、表層しか見えない人にはワナがしかけられています)

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雑記

2011-09-10 10:43:59 | Sunday 集会・生活
【前半BGM】Ensemble Planeta(アンサンブル・プラネタ) 『Pensee』(You Tube)
※パンセ=(フランス語)思想、思考



    『なぜ、苦しむ者に光が与えられ、

       心の痛んだ者にいのちがあたえられるのだろう。』

                    (旧約聖書・ヨブ記 3章20節)



       **********




 人は、時折、思い巡らすことがあるかも、しれない。

 なぜ、私は生まれたのか。

 なぜ、こんなところに、こうして生きているのか。

 なぜ、あの人々は、あんな目に合わなければならないのか。




 人は、たまさかに、呪うかもしれない。

 人を、そして、己(おのれ)を。

 なぜ、自分が生まれてきてしまったのか、と。

 自分さえ、いなかったら・・・と。

 なぜ、こんな哀しいことが続いているのか、と。

 なぜ、憎しみと争いは絶えず、悲しみもそこかしこで生まれ、歴史は繰り返すのか、と。



 -幸運なことに、そんな思いも味わわずにすむ人々も、いる。

 不幸なことに、思い巡らせていたのに放棄し、ただ、自分の可能性を閉じ込める人もいる。―



 
 目の前で起こったことは、忘れられない。

 忘れられない。

 痛みも怒りもまた、心は忘れ去ろうとしても、身体が覚えている。

 たましいにも、心にも、刻まれているのかのよう。




 あまりに衝撃が強いとき、

 それを忘却の彼方へ送り出し、

 心を凍らせることを、人は覚える。

コレ(ヲ感ジテイルノ)ハ自分デハナイ、という乖離(かいり)感、そして、冷静な分析。

 悲しみや怒り、苦しみは、遺(のこ)りやすい。





 だから、

 私は、良きものを伝えていきたい。

 どんなに、素晴らしいものを、

 神様が備えてくださっているのか。

 どんなに奇(くす)しい、不思議な、美しいものが

 私たちのすぐそばにあるのか。 

 どんなに愛されているのか。



 その全てを知ってはいないけれど(詩編71:15)






 どんな雲の上にも、青空は広がっている。



【後のBGM】Secret Garden『The Rap』(You Tube) ※空の画像といっしょに。
 特に、転調した後半を。



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