塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

PKはたやすい動作ではない

2012-11-03 21:17:23 | 日記
 「PKなんか決まって当たり前」

 僕たちはこの概念を捨て去る必要があると思います。

 今日のナビスコカップ、エスパルスは大前、アントラーズは柴崎がPKを蹴り成功させましたが、国立競技場
の観客45000人と、テレビ視聴者からの

 「衆人環視」

 は、僕らが思う以上に心理的圧迫を与えたはずです。

 PKの難しさはワールドカップでも証明済みで、幾人もの名手がPKを外し頭を抱えてきました。

 ジーコ、プラティニ、そしてロベルト・バッジョ。

 もしPKがそんなに簡単に成功できるなら、僕たちはイタリア人の失笑を買うか、激怒されるかのいずれにな
るでしょうね。

 「イタリアは無敗で3大会連続ワールドカップを去った。
  90年から98年にかけてだ。」

 そう、PKでの敗戦は記録上「配線」と記されないため、イタリアの選手とファンは2006年ドイツ大会ま
で、この痛みに耐えてきた歴史があります。

 PKではGKよりも蹴る側に負荷がかかるのは間違いありませんし、蹴る人間が監督からの要請を断ることさ
えあります。

 2005年のワールドカップアフリカ予選、カメルーンのピエール・ウォメがPKを外してしまい、カメルーン
はワールドカップに参加できなくなりました。

 彼の元には出場できないことに怒ったファンからの

 「脅迫状」
 「嫌がらせの電話」

 が相次いだと聞きました。

 確かにPKの失敗は痛い物です。

 しかしPKの失敗はサッカーという競技におけるものであり、殺人、交通事故、不倫や麻薬、離婚など、人生の
モラルから外れたことではありません。

 その事を忘れてはならないのが、僕たちファンの役割です。
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