~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

一方通行の交換日記

2013-04-25 22:21:27 | 日記
今日は、あの福知山線脱線事故があった日、あれから8年を迎えた

そうです。

新聞に当時39歳の娘を失ったお母さんが、事故から1年経った時に

一方通行の娘への交換日記を始めて、今日で2558日なると載って

いました。

 日記を書くことで気持ちを落ち着かせようとした。

 しかし、年月を重ねるにつれ、「会いたい」という思いが溢れてきた

 4月11日「もう一度逢いたいだけ。どうしても逢いたいけれど

 無理かな」と、記した日記が載っていました。

ノートは11冊になり、これからも交換日記は書き続けると…

私も、息子に会いたいを繰り返し泣き続けていた日々が何カ月も

ありました。

もしも神様が願いを一つだけ叶えてくれるなら、私は自分の命を

差しだしてもいいから、息子に会いたいと思っていました。

亡くなって1週間くらい経った時、夢に息子が出て来て

「お母さん、俺 死んだんだよ。認めろよ」と言ったのですが

とても認める事なんて出来ませんでした。

息子の姿を追い求めている時は、どうやっても逢うことが

出来ないのですから、苦しみは増すばかりでした。

人に会うと、「死ぬ楽しみが出来ました」なんてことを

口走っていました。

その1間年は、小3だった次男の記憶が私の中にないのです。

本当に愚かな母でした。

友人に「貴方が悲しむ時、亡くなった息子さんも悲しんでる」と

言われ、あの子の喜ぶことをしたい、あの子が祝福してくれる

ことをしたいと思っているうちに、息子の姿を追い求めなく

なっていたのです。

すると、あの子の存在を近くに感じられるようになり、

悲しみはあるけれど、その質が変わってきたのです。

娘への思いを2558日も日記にしたためているお母さん、

娘さんの姿を求めなければ、娘さんの思いは届いて来るはず

だって一番近くにいるんですから…

心が悲しみで埋まっていると、声なき声が聴こえてきません…



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