~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

初女先生の味

2013-04-03 23:02:21 | 日記
3月31日は主人の誕生日でした。

主人がいくつになっても、僕の誕生日だからと拘るのは、

きっとお母さんが、誕生日を大切にお祝いをしてくれていたから

なのでしょう。

「クリスマスはお給料日の前だから大変だったの、それでも靴下に

お菓子入れてね…」と、義母から話を聞いた時、ハレの日のお祝い

をちゃんとしてきた家庭だったんだなと、母親の愛情を感じました。

私は、誕生日が元旦ということもあり、日本中がお祝いしてる

からの一言で終わり、誕生日を祝ってもらった覚えが殆んど

ありません。

クリスマスも、母がもみの木を買って来てくれたときには、

天にも昇るほど喜んだのに、クリスマスが終わり、庭にもみの木を

植えかえたら、すっかり根がついてしまい、クリスマスツリーが

翌年から庭木になってしまい、ひどくガッカリしたものです。

そんな子供時代だったので、ハレの日の印象があまりないのです。

でも、子どもが喜ぶことには気合いを入れてきたので、ハレの日は

きっと息子の心に思い出として刻まれていると思います。

ところが、主人の誕生日となると…別なのです。

誕生日のお料理は?と考えた時に、ふと義母がお祝いの時に

よく「ばら寿司」を作ってくれたのを思い出し、作り方が

分からないので、初女先生のお料理の本の五目ずしに

しました。

材料が、地味というくらいシンプルで、かんぴょうに

干ししいたけと、しらす干しに卵だけなのです。

ところが、食べてみるとなんとも言えず美味しいのです。

息子が、一口いれたら思わず「うま!」と言ったのです。

先生のお料理の本に「けっして、新しい「アッ」思われる

メニューではありませんし、だれでも作っているかわり映えが

しないような料理ですが、食べてみて「ひと味」違うところに

お気づきくだされば、うれしいです。

メニューを作るにあたって言葉に表現できなかった部分が、

この「ひと味」に出ていると思うのです」と書いてありました。

まさに、この「ひと味」が初女先生の味であり、母の味なんだ

と、思いました。

心に届く味なのです。

五目ずしと鯛のお吸い物でお祝いした我が家のハレの日でした。

照れながら、ローソクを消した主人の顔が子供みたいで

おかしかったです。

天国のお母さんも喜んで下さったかしら…

コメント (2)
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