~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

遠野物語とイスキア

2013-01-16 22:46:54 | 日記

柳田国男の「遠野物語」が発行されて百年あまりが過ぎ、

東日本大震災以降、再び注目されています。

民話や伝説を書いていた父にとって、遠野物語はバイブルの様な本

でした。

父の書棚には、いつも柳田国男の本が何冊もありました。

ところが、娘の私は「遠野物語」を読んでいないのです。

新聞に「遠野という普遍の故郷」という題がついて遠野物語の

特集記事が出ていました。

アラスカの大学生が、英訳版の「遠野物語」を読んで「懐かしい」

という感想をもらすそうです。

その遠野物語の記事が、私の中で初女先生にそしてイスキアに

繋がったのです。

  「このグローバル化の時代のなかでは、きわめてローカルな

   ものこそが他者に繋がるための大きな拠りどころとなる、

   『遠野物語」』という徹底してローカルな伝承世界が

   そのローカルさゆえに、普遍的な世界に開かれ繋がれている

   という不思議である。

   思えば、もはやこの地球に存在する誰もが、濃密な

   土地=故郷との結びつきを解かれ、漂白を始めた「外国に在る

   人々」なのかもしれない」

   
私たちが、イスキアを訪れた時、初めての場所にもかかわらず、

懐かしいと感じ、「ただいま!」と言いたくなってしまうのは

なぜだろう…

初女先生の暮らしが、生き方が、震災の後の私たちの道しるべと

なっていること…

「遠野という普遍的な故郷」というところに、イスキアを

入れてみると…

「イスキアという普遍的な故郷」

何だか、ぴったりする気がするのはなぜだろう…

まだこの記事が、私の中で消化されていないけれど

父の愛読書だった「遠野物語」を読んでみようかと

初めて思いました。


















































コメント
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