~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

朝一番の美味しいにおいが…

2013-01-17 22:50:25 | 日記
今日は、職場の障害者の作業所で調理実習をしました。

みんなで、つくね鍋を作ったのですが、お出汁を取っている時

職員が「お出汁がいいにおいねー」と、何度も言うので私が

「ひょっとして、出しの素使っているの?」と聞くと、二人の

人が頷くのです。

そうか、出しの素は匂いがしないもの…

ということは、日本の多くの家庭から「朝一番のおいしいにおい」が

消えたということでしょうか

子どもの頃、朝は匂いと共にやってきました。

ご飯の炊けるにおい、お味噌汁のお出汁のにおい

遠い記憶の中で、目覚める時は、このにおいに包まれていたような

気がします。

かつお節をす削る手伝いが、大工さんになったようで

好きでした。

朝ごはんは、子どもが喜ぶようなおかずはあまり並ばず、

煮物にお味噌汁に納豆で、時々干物がついていたかな…

何でこんなもの食べるの?と思っていた母のふきの煮物を

いつの間にか、自分が作るようになっていました。

そして、それが主人の好物になっています。

11月の講演会の時、おむすび講習会の時にお味噌汁を

作ったら、おかわりに皆が並びました。

その行列を見て初女先生が「みんな、求めているんだね」と

言われましたが、お出汁でとったお味噌汁の味を求めて

いたんんですね。

講演会の後、これからは出しの素をやめてお出汁をとります。と

いうメールを何人かの人から頂きました。

今日の調理実習が終わった後、出しの素を使っていた人が

「お出汁とるのって、そんなに難しくないんだね。私も

お出し取ろうと思う」と、言ってました。

日本中の多くの家庭から「朝一番のおいしいにおい」を

取り戻したいなと、思いました。

コメント (4)
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