~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

収束したのですか

2011-12-21 23:39:18 | 日記
いきなり、原発事故は収束したと言われ、安心よりも不誠実さを

感じたのは私だけでしょうか…

今なお、毎時6000万ベクレルの放射能がでているというのに、

何を持って収束と言うのでしょう。

被災地の人の目を真っ直ぐに見て、収束しましたと言えるのだろうか

福島のお母さんが、子供がきれいな落ち葉を拾おうとしても

ダメと言わなければならない、花を摘むことも、芝生の上に

寝ころぶことも出来ないと言ってました。

線量計を提げて登校する子ども達に、収束しましたと、言えますか。

私は、子供に「誠実」であることが、人としてどんなに大切な

ことかを言ってきましたが、今この国の誠実さが感じられない

のです。

誠実さがなければ、信頼は生まれません。

今朝の新聞に「さっちゃん、今どこにいるの。

あの震災の津波に連れて行かれてからまだ帰ってきません。

生後4か月のお孫さんと2人でどうしているの。」という

文章で始まる投稿がありました。

お二人を探しに行きたくても、福島第一原発の警戒区域内で

立ち入ることが許されず、ご主人はただ遠くから見るだけの

毎日だそうです。

悲しみ苦しみの中で、必死に踏ん張っている、その人達に

国が応えられることは、どこまでも誠実で

あり続けることだと、私は思います。

「収束」という言葉が、寒風のように私の心を吹き抜けて

います。





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