~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

百か日

2011-06-18 15:21:02 | 日記
今日であの震災から100日がたちました。

昨日、テレビに幼稚園バスに乗っていて津波にのまれた園児達の

お母さんが、毎日のように幼稚園のあった場所で遺品探しを

していたけれど、百か日で区切りをつけようと思うと言ってお線香を

供え手を合わせていました。

なんと辛い決断でしょう…

でも、仏教の初七日や四十九日、百か日などは自分が体験してみると

何となく決められた日にちではないのだろうな、ちゃんと意味のある

ものなのだろうと思えました。

うちの子も、百か日に夢に出て来てくれました。

「ただいまー」と言って帰ってきた息子は、真冬なのに半袖でした。

夢の中で、私は母と「やっぱり死んでなかったんだ」と抱き合って

喜んでいました。

目が覚めた時、やっぱり夢だったかと涙が溢れましたが、

この寒い時に半袖なんて、あの子は元気なんだと、そんなことを

思って、ちょっと安心したのを今でも覚えています。

 被災地では、死亡届を出した行方不明者の家族が、その届けを

出さないと保証が受けられないにも関わらず、届を取り下げに

来るそうです。

死亡届けを出してしまうと、その死を認めたことになってしまうと

役所の係の人に「ごめんなさい。ごめんなさい。」と泣きながら

死亡届を取り下げている姿が、映ってました。

どこかで区切りをつけないと、前に進めない。

そのことは、誰もが分かっているのです。

でも…

私の場合は、初女先生に自分の背負ってきた悲しみや苦しみを

聴いてもらった時に、やっと息子の死が受けとめられるかもしれない

と、思えたのです。

本当の区切りとは、苦しい決心によってなされるものでは

ないのかもしれない…

誰もが自分の中に答えを持っていると言います。そのことに

気づいた時が、区切りとなり、新たなる出発となるのでは

ないでしょうか…

仏教の四十九日や百か日、一年 三年 七年…は、

悲しみの質が変わっていく時間なのかもしれない…

明日は、みんなでおむすびを作り「おむすびの祈り」を捧げよう

何も出来ないけれど、思いは時空を超えていくはず…
コメント
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