~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

ひまわりの花に…

2011-06-24 18:10:14 | 日記
この震災で、石巻の大川小の生徒達は避難途中で津波にのまれ、

全校児童108人中68人が亡くなり、6人がいまだ行方不明です。

大川小学校の生徒のことを、遺された家族のことを思うと、胸が

痛いです…

初女先生が言われるように、自分の体験を重ねてみても、子どもを

亡くしたご家族の苦しみ、悲しみを思いはかることはできません。

今朝の新聞に、大川小学校の校舎の近くの花壇で100株を超える

ひまわりの苗を育てているという記事が載っていました。

子供を亡くした親御さんが、「津波をかぶった土なので、花は

咲かないかもしれないけれど…」と思いながらも育てている

と、ありました。

津波で6年生と3年生のお子さん二人を亡くしたお母さんは、

「子どもがいなくなってしまい、育てられるいのちを求めて

いるんだと思う」と言われていました。

それを読んだ時、私は長男を亡くした後、まだ9歳だった次男に

事あるごとに、「あなたがいるから、お母さんは生きていけるの」

と、言っていたのを思い出しました。

次男はどんな思いで私の言葉を聞いていたのでしょう…

でも、長男を亡くした後の1年は、子育ての記憶が殆んどない

のです。

ただ、下の子の為にも生きていかなければ!と、それだけが

自分を保つ支えだったような気がします。

大川小の二人の子どもを失ったお母さんの、「育てられるいのちを

求めている」と言う言葉に、あの悲しみの中で次男のいのちが

私のいのちを支えていてくれたのだ、と気がつきました。

津波をかぶった大地は、きっと向日葵を育ててくれると、私は

信じています。

育てられるいのちを求める親と、育てられることを望んでいた

子ども達の魂(いのち)が、ひまわりの花となって咲き誇る

ことを…

コメント
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