ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

十六夜

2003年01月20日 01時22分00秒 | 日記
”十六夜”ってなんていい響きの言葉なんだろう。いざよってお月さんが出てくるんだなぁ。居待ち月、寝待月、たちまち月、、、それから、なんていうのだろう。
きょうの夕方は橙色をした大きな十六夜月だった。お昼は雨がふったりやんだりで、どんよりした一日だったけど、あ、もう雲もはれたのかなと思ってお月さんをながめた。
でも、やっぱり雲が多くて、今は雲間に薄明るくなってるだけだ。
そういう時、「視る」と立原正明という作家は書いていたな、と思い出す。見る、とか、観る、じゃなく。この人のを読んだのはもう20年くらい前になるだろうか。美容院に行く途中の本屋さんで、待ってる間読めそうなのをと2冊ほど文庫本を買って行った。それがおもしろかったので、つぎつぎと読んだ。でも、直木賞とかを受賞してからのはあまりよくなかった。
売れない時代にピリピリした気持ちで書いていたのは、とがっていてぼくの心にひびいてきた。「視る」とは、心でみる、のだろう。

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