ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

混沌

2010年02月05日 09時02分00秒 | 日記
知り合いのおじさんが、自分のことを、このところどうもヘンと言っています。
物忘れがとてもひどくて診察してもらったそうです。
いくつかの花の名前(彼は20個くらい、とかはっきり数字を言いましたが、聞いたお母さんは、もう忘れています)か、絵を見せて、その後、覚えている花の名前を言いなさいと言われたら、一つしか言えなかったとしょげていました。
もっとも、そのおじさんは花の名前なんかは、もともと知らないし、興味もないのだから、ありきたりの検査をして、ますます窮地に追い込んでいるような、そのお医者におかあさんは憤慨していました。

おかあさんなんて、もっとひどいのですから。

昔、たくさんの本を読んでいた頃、台所、食卓、居間のテーブル、ベッド、とやたらと置いて、それぞれに納得して本を楽しんでいたものです。

でも、今は一冊の本を読破するにも時間がかかって、ほとんどはベッドの中で読んでいるだけです。それでも、読んでいる途中の本とテレビのドラマがごっちゃになってきたりします。

久しぶりに、いい随筆を読みました。もしかして、フィクションだったのかしら、と思うほどのストーリー性。

CafeのH先生の日記で知った、須賀敦子(恥ずかしながら、この方、知りませんでした)の随筆です。
ちょうど、テレビで吉永小百合の『母べえ』をやっていました。(今、封切りの『おとうと』の宣伝のためでしょう)
そして、40歳で逝ってしまった、吉永小百合によく似ていた友人(おかあさんは彼女の方がもっと美人だと思っています)を思いだし、今夜のテレビで「横浜事件」の補償確定とかいうニュースも入り混じって、どこかで繋がっているような気がするのです。

また、Dさんの掲示板から無断でお持ち帰りさせてもらったばかりのmidi「アヴェ・ヴェルム・コルプス」、なんと、今年の年末に予定している我がコーラス団のクリスマスコンサートで歌うことになりました。

お向かいの一人暮らしの奥さんが入院されて、その方の詩集を読ませてもらっていたら「アヴェ・ヴェルム」が出てき、また、須賀敦子さんのイメージが沸いてくるのです。

どんどん衰えていく記憶力、でも、想像力はたくましく膨らんで、つじつまが合わなくてもなんでも、その場その場でひとり感動に耽っています。

映画や本とともに、インターネットに出会えたことに感謝。そして、インターネットというものを教えてくれた愛する人に感謝*(ハート)*



最新の画像もっと見る

コメントを投稿