ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

木枯らしの夕べ

2005年12月08日 15時48分00秒 | 日記
食器棚以来、ぼくのおかあさんはちょっと体調をくずしていました。

まだ、思考力はないなぁ、と感じています。
ま、もっともいつもだってそれほどの思考力があるわけではありませんが。

何日も外に出ないで、そろりそろりと食器棚の整理なんかをしていました。

ある木枯らしの吹きすさぶ日の夕方、ピンポーン

ーー以前、屋根の葺き替えをさせていただいた○○ですが、この近くのアフターサービスに寄せてもらっています。あ、でも、もう建て替えされていますね。でも、ちょっとごあいさつだけでも~

ーあら、ごめんなさい。ちょっと今、用事していますので

ーーちょっとだけ、おめにかかれませんかぁ~

ー・・・じゃ、ちょっとお待ちください

ドアを開けると勝手に門扉を開けて、訪問者はドアの外にもう立っていました。

ひどい風で、おかあさんは思わず
ーわっすごい風、、どうぞ、お入りください

ぼくはもううれしくって、かの訪問者の足元にまとわりついて愛想をふりまいていました*(ラブリー)*

建て替えの時期やハウスメーカーの名前で
ーーいやぁ、それはもう用は無いですね。でも、もし何かありましたら

と言ってパンフレットと名刺を手渡しました。

ーーいやぁ、でも、今日うかがったお宅でこうして玄関まで入れてもらったのはこちらだけです。最後のお宅でお目にかかれて。どうもありがとうございました。

もう外は真っ暗だったし、思わずどうぞ、と入れてしまったことを内心後悔していたおかあさんでしたが、なんだかとてもいいことをしたような気になってしまったということです*(青ハート)*







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