今日の朝日新聞に、「ルポ チャイナ 漂う出稼ぎ新世代 仕送り無縁「給料、使い切る」という記事がありました。
中国の出稼ぎ(農村→都会)は、かつては家族への仕送りのためでしたが、今では給料をまるまる使い切ってしまう人が多いのだそうです。
記者の方が、広東省深圳で話を聞きました。
「世界の工場」として知られる街です。
王波さんという22歳の青年は、農村の高校を卒業すると、「富士康」(iphoneなどを請負製造する中国最大級の製造業)に就職しました。
最初2千元だった給料が、4月に深圳の最低賃金が20%引き上げられ、会社の昇進試験にも合格したことで基本給が70%アップしました。
残業も150時間し、現在の給料は5千元(1元=約12円)になりました。
しかし、故郷に仕送りはせず、好きに使い切ってしまうのだそうです。
「両親にも収入がある。妹の大学の学費も親が出す」
部屋代(寮から出た)、食費(ビールも6元の青島に)、パソコン、カラオケなどで「お金がどこへいったか本当に分からない」
何をしたかったのか分からなくなってきた。 ということです。
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中国の深圳は景気がいいのだと読みました。
記事には、「旧世代」(40歳前後かそれ以上)の方の話もあり、こちらは生活を切り詰めて仕送りをしているとあります。
「自分たちの子どもの頃はみんな貧しかった。つらい仕事には慣れているよ。今の若者は苦労も辛抱も知らないから肉体労働は無理だろうな」(上海で働く38歳の男性)
貧しいことを知っている人たちのほうが、辛抱強く、つらいことにも耐えられるのでしょうか。
そういえば、本を読んでいて、その著者が自分のおじいさんについて述べた箇所がありました。
おじいさんは、大恐慌と2つの戦争を生き抜いた人でしたが、いつもにこやかで、著者は学ぶところが多かったそうです。
実際に難しいことに出くわすと、「いろいろなことがあるのが人生だからな」と言い、「何とかしなきゃなんめぇな」と続けられるとありました。
(アリ・シーバート『凹まない人の秘密』p.72)
人生は大変なのが基本と考えるのは、徳川家康と共通しているなぁ、これが強い人の姿勢なのかと感心しました。
今朝の朝刊の読書面には、柴田トヨさんの『百歳』の書評もありました。
『くじけないで』で有名になった柴田さんは、この6月で100歳になられたのだそうです。
本の題名にもなった「百歳」の詩には、
「奉公 戦争 結婚 出産 貧しい生活 いじめられたり 悩んだり
辛いこと 悲しいことも あったけれど 空は 夢を育み 花は 心に潤いを 風邪の囁きは 幾たび 私を 励ましてくれたことだろう」
と書かれているということです。
少々の困難なんて、先輩たちから見たら、平坦な道に石ころが落ちていたと大騒ぎしているように見えるのかもと考えました。
中国の出稼ぎ(農村→都会)は、かつては家族への仕送りのためでしたが、今では給料をまるまる使い切ってしまう人が多いのだそうです。
記者の方が、広東省深圳で話を聞きました。
「世界の工場」として知られる街です。
王波さんという22歳の青年は、農村の高校を卒業すると、「富士康」(iphoneなどを請負製造する中国最大級の製造業)に就職しました。
最初2千元だった給料が、4月に深圳の最低賃金が20%引き上げられ、会社の昇進試験にも合格したことで基本給が70%アップしました。
残業も150時間し、現在の給料は5千元(1元=約12円)になりました。
しかし、故郷に仕送りはせず、好きに使い切ってしまうのだそうです。
「両親にも収入がある。妹の大学の学費も親が出す」
部屋代(寮から出た)、食費(ビールも6元の青島に)、パソコン、カラオケなどで「お金がどこへいったか本当に分からない」
何をしたかったのか分からなくなってきた。 ということです。
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中国の深圳は景気がいいのだと読みました。
記事には、「旧世代」(40歳前後かそれ以上)の方の話もあり、こちらは生活を切り詰めて仕送りをしているとあります。
「自分たちの子どもの頃はみんな貧しかった。つらい仕事には慣れているよ。今の若者は苦労も辛抱も知らないから肉体労働は無理だろうな」(上海で働く38歳の男性)
貧しいことを知っている人たちのほうが、辛抱強く、つらいことにも耐えられるのでしょうか。
そういえば、本を読んでいて、その著者が自分のおじいさんについて述べた箇所がありました。
おじいさんは、大恐慌と2つの戦争を生き抜いた人でしたが、いつもにこやかで、著者は学ぶところが多かったそうです。
実際に難しいことに出くわすと、「いろいろなことがあるのが人生だからな」と言い、「何とかしなきゃなんめぇな」と続けられるとありました。
(アリ・シーバート『凹まない人の秘密』p.72)
人生は大変なのが基本と考えるのは、徳川家康と共通しているなぁ、これが強い人の姿勢なのかと感心しました。
今朝の朝刊の読書面には、柴田トヨさんの『百歳』の書評もありました。
『くじけないで』で有名になった柴田さんは、この6月で100歳になられたのだそうです。
本の題名にもなった「百歳」の詩には、
「奉公 戦争 結婚 出産 貧しい生活 いじめられたり 悩んだり
辛いこと 悲しいことも あったけれど 空は 夢を育み 花は 心に潤いを 風邪の囁きは 幾たび 私を 励ましてくれたことだろう」
と書かれているということです。
少々の困難なんて、先輩たちから見たら、平坦な道に石ころが落ちていたと大騒ぎしているように見えるのかもと考えました。
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