昨日の朝日新聞夕刊に、「私の収穫 作家 関川夏央 8(完) 歴史はうつろう」という記事がありました。
各界の方に、仕事や活動を通じて得たものを紹介してもらうコーナーです。
作家の関川夏央さんは、現代は「いま」「ここ」「私」にしか関心がない → 他者に関心がないから文学や歴史に興味が持てない となっていると感じるのだそうです。
関川さんは、大学生に「20年後から回想した現在」という作文課題を与えるそうです。
大学生は、20年後を具体的にイメージできない。
「学生時代は、よい友がいて楽しかった。怖いものは何もなかった。ただ就活だけがつらかった」
皆が同じことを書く。
「いま」「ここ」「私」にしか関心がなく、「自分探し」「自己責任」という言葉にがんじがらめにされ、想像力を失っている。
他者に興味を持てないから、「他者の物語」である文学は視野に入らない。
おなじ理由で、歴史にも無関心だ。
ということです。
--------------------------
強く響きました。
その通りだと思いました。
「いま」「ここ」「私」にしか関心がないのは、大学生だけではありません。
文学が「他者の物語」というのは、言えています。
小説などは、特にそうです。
昨日の朝日新聞のオピニオン面に「「休み」は気から World 7(完) ジャン・ヨンジュンさん 三井物産で働く韓国人サラリーマン」という記事があり、韓国の休みの文化が紹介されていました。
韓国は、日本に比べ、人と人の距離が近く、家族・親戚・友人といつも集まる「集まり文化」と紹介されていました。
なるほどと読む一方、この濃い人間関係は、同じようには行動できないと感じました。
他者との距離が近すぎるようになると、自然と、ちょっと距離を調節する傾向が、今の日本にはあります。
(もちろん、地域や個人差は大きいでしょうが)
昭和は、濃かった。
平成は、薄いです。
「他者との距離」で検索してみました。
「アスペルガー社会人のBlog : 他者との距離感」が最初に出てきました。
(http://welladjust.exblog.jp/8280084/参照)
アスペルガー症候群を持つ社会人(男性?)の方のブログです。
「他者との距離感」という題で書かれた日の文章で、「前のプロジェクトで一番難しかったのは「上司との距離感」だった」と書かれています。
上司と2人のプロジェクトだったそうで、「適切な距離感が分からず、アスペルガーな自分は試行錯誤し続けた」。
美輪明宏さんの『ああ正負の法則』という本にあった、「腹六分目で付き合う」という言葉を心にとめて行動することで、バランスを取ったとありました。
今の日本人の感覚をよく表していると思います。
今まで、小説は他人が頭の中で空想して書いたことで、本当の真実に比べて軽いのではと思っていました。
関川さんの文章を読んで反省しました。
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作家の関川夏央さんは、現代は「いま」「ここ」「私」にしか関心がない → 他者に関心がないから文学や歴史に興味が持てない となっていると感じるのだそうです。
関川さんは、大学生に「20年後から回想した現在」という作文課題を与えるそうです。
大学生は、20年後を具体的にイメージできない。
「学生時代は、よい友がいて楽しかった。怖いものは何もなかった。ただ就活だけがつらかった」
皆が同じことを書く。
「いま」「ここ」「私」にしか関心がなく、「自分探し」「自己責任」という言葉にがんじがらめにされ、想像力を失っている。
他者に興味を持てないから、「他者の物語」である文学は視野に入らない。
おなじ理由で、歴史にも無関心だ。
ということです。
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強く響きました。
その通りだと思いました。
「いま」「ここ」「私」にしか関心がないのは、大学生だけではありません。
文学が「他者の物語」というのは、言えています。
小説などは、特にそうです。
昨日の朝日新聞のオピニオン面に「「休み」は気から World 7(完) ジャン・ヨンジュンさん 三井物産で働く韓国人サラリーマン」という記事があり、韓国の休みの文化が紹介されていました。
韓国は、日本に比べ、人と人の距離が近く、家族・親戚・友人といつも集まる「集まり文化」と紹介されていました。
なるほどと読む一方、この濃い人間関係は、同じようには行動できないと感じました。
他者との距離が近すぎるようになると、自然と、ちょっと距離を調節する傾向が、今の日本にはあります。
(もちろん、地域や個人差は大きいでしょうが)
昭和は、濃かった。
平成は、薄いです。
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「他者との距離感」という題で書かれた日の文章で、「前のプロジェクトで一番難しかったのは「上司との距離感」だった」と書かれています。
上司と2人のプロジェクトだったそうで、「適切な距離感が分からず、アスペルガーな自分は試行錯誤し続けた」。
美輪明宏さんの『ああ正負の法則』という本にあった、「腹六分目で付き合う」という言葉を心にとめて行動することで、バランスを取ったとありました。
今の日本人の感覚をよく表していると思います。
今まで、小説は他人が頭の中で空想して書いたことで、本当の真実に比べて軽いのではと思っていました。
関川さんの文章を読んで反省しました。
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