ある40代女性の生活

40代女性の生活の一例です。
よろしければ
ご感想をお聞かせください。

著者に聞く:橋田壽賀子『夫婦の格式』

2008年09月01日 07時04分53秒 | 本、雑誌
今朝のNB online(日経ビジネスオンライン)No.579に、「【著者に聞く】 夫婦にとって大切なのは“愛”? それとも…。 」という記事がありました。

橋田壽賀子さんに『夫婦の格式』から気になる言葉をいくつか抜き出し、解説してもらうというものです。

1.「男は女を変えられない。それだけではありません。男は自分自身も変えられない。というより、自分を変えることがいけないことだと思っている。自分が自分でなくなってしまう、と恐れているのです」

男が女にわがままを言うのは、甘えているからと橋田さんは結婚2年目で理解されたそうです。

結婚後、しばらく専業主婦をしていましたが、子どもさんがいないこともあり、再び脚本を書き始めます。

2.「男が求めているのは母性です。男は、子どものときは、母親の母性を肌で感じとる。そして、結婚してからは、女房に母性を見いだそうとする。ところが、哀しいことに、男には、この二つの母性の違いがわからないのです」

夫婦にとって大切なのは“愛”じゃない。一生続く“情”と“絆”です。
それを作るのが夫婦じゃないですかね。妻は愛人じゃないんですから。

母親の母性は無条件ですが、女房の母性には条件がある。
そこが分からない男が多いんです。

女房に母性を開かせる最大の条件は、優しさです。
“情”や“絆”で結ばれているのは君一人なんだ、ほかにはいないんだということを、繰り返し、言葉や態度で分からせてくれる優しさなんです。

3.「女房のちょっとした行為にも、ありがとう、で応えてあげる。それだけで、ああ、この人はわたしのことを見ていてくれているんだ、と感じることができる。男がプライドの生き物だとすれば、女は、いつまでも見つめていてほしい生き物なのです」

夫婦喧嘩の時に、女房というのはよく、10年前、20年前の細かいことを持ち出して攻めてきますね、という質問に

そんな細かいことをあれこれ言うかというと、女は本質的なものを求めているから。
お前だけだというのを、言ってほしいんです。男の方から弱みを見せて、“情”を感じさせてほしいんです。
そこをうるさがって、相手にしないと、せっかくの話し合いの機会が途切れちゃいますね。
---------------

『夫婦の格式』という書名から、古いタイプの夫につくすのを勧める本かと思っていました。

さすがに、人間観察のすばらしい方が、長年、夫婦ということを続けた結果、おっしゃることは説得力があります。

若いカップルは、橋田さんの時代とは違う面もあるかと思います。

男性の本質、女性の本質という意味では、なるほどと学ぶ点が多い本のようです。


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 ニュースブログ 国内ニュースへ

調理師になれるろう学校

2008年09月01日 06時43分37秒 | テレビ
昨日のNHK教育「ろうを生きる 難聴を生きる」(午後7:30-)を見ました。

去年、全国で初めて、都立葛飾ろう学校に調理師免許が取得できるコースができ、卒業生がホテルに就職するお話です。

藤林さんは、青森のろう学校で高校まで過ごしました。

5歳の頃から料理に興味を持ち、ろう学校の行事でも調理に熱中し、家庭では家族のために食事を作ることに喜びを感じていました。

1.授業

都立葛飾ろう学校に2年間で調理師免許が取れるコース(食物系専攻科)ができたことで、上京して調理師をめざすことにしました。

授業では、和食、洋食からエスニックまで学びます。

先生の口を見て、話していることを理解し、動作から先を読んで準備し、クラスメートには、手話で手助けしたりして、クラスのリーダー的存在でした。

2.就職

3月31日、東京千代田区の有名ホテルで入社式がありました。

全国から200名の新入社員があり、そのうち調理部は29名でした。

8日間の研修があります。

ホテルマンとして、宴会の訓練もあります。

「ワインはお客様の右側から注ぐ」等、指導があります。
お客役とサービスする役に、それぞれなって練習します。

英会話もあります。
藤林さんは、何が行われているのか分からないので、同じ列にいた同期の男性に、「何をしているのですか」と手帳に筆記で書いて聞きます。

男性は「自分の名前を分かりやすいイントネーションで答える」と書いて教えてくれました。

3.仕事

4月上旬、いよいよ厨房に入る日が来ました。

上司が藤林さんを「耳に障害があるので、意思の疎通を図れるようにしてください」と紹介されました。

オードブルの盛り付けをしました。大皿のふちにトマトを盛り付けます。

先輩の口の形を見て、動作を見て理解し、作業を進めます。
料理長が見守っていました。

料理長の宮崎旦さんは「藤林さんは、決意が目に現れています」
「彼が一つのパイオニアになってほしいです」とおっしゃっていました。

アパートに帰宅し、藤林さんは
「料理の道は厳しいという人は多いです。それはあたりまえのことだと思います。
厳しいということは、それだけ人を育てるということで、ありがたいと思っています」と話されました。

いつかは、一流のシェフになりたいという夢があるということでした。
-----------

ろう学校関係の番組は、初めて見ました。

聴覚に障害があって、どのように進められるのだろうと思ったら、相手の口の形で話を理解し、周囲の動きを総合的に把握して、理解されて、先へ先へと進まれるのに驚きました。

このような実践的な職業訓練のコースをろう学校が持つのは、新しい試みのようですが、いいことだと思います。


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 ニュースブログ 国内ニュースへ