昨日の朝日新聞夕刊のbe eveningの「凄腕つとめにん」は、東宝映像美術の装飾担当の市丸洋さんでした。
この世界で40年、「『出来ない』『無理です』は絶対言わない」という姿勢でやってこられました。8万点もの小道具を制作、収集されています。
市川崑監督の「犬神家の一族」(78年)で、監督からの「仮面ではなく、着脱できるかぶり物を」の要望に、特殊美術の職人さんに相談して、あの乳白色のゴム製のマスクを作られました。
入社以来、邦画は冬の時代を経験しましたが、ここ4、5年の邦画人気で30年ぶりに装飾担当の社員が採用されて後継者ができました。
公開されると、必ず映画館に行き、観客の一人になって見られるということです。
映画の小道具の世界は、奥が深いのだなと考えながらページをめくっていたら、9面の「ブレイク5秒前」のコーナーは、公開中の押井守監督「スカイ・クロラ」で、脚本の伊藤ちひろさんでした。
伊藤さんはずっと行定勲監督の脚本をされていましたが、「春の雪」を見た押井監督が誘われたとあります。
伊藤さんは、高校生のころ小説を書いていて、映画の世界には小道具担当として入られたそうです。「陰日向に咲く」も小道具担当されています。
「映画は監督のものなので、脚本は手放した段階で終わり。一方、小道具の仕事は脚本を読み込むところから始まります。飲み物としか書かれていない脚本から登場人物の性格や場面の状況を考えて、コーヒーなのかジュースなのかを決めていく。脚本より映画を作っている実感があります」と話されます。
当分は二足のわらじで、いずれは再び小説にと考えていらっしゃるそうです。
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そんな方法で映画に関わる方もあるのかと、意外に思いました。
脚本家は脚本を、小道具の方は小道具と別々だと考えていました。
そのうえ、小説もと、多方面に関心と才能がある方もいらっしゃるのだと感心しました。
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この世界で40年、「『出来ない』『無理です』は絶対言わない」という姿勢でやってこられました。8万点もの小道具を制作、収集されています。
市川崑監督の「犬神家の一族」(78年)で、監督からの「仮面ではなく、着脱できるかぶり物を」の要望に、特殊美術の職人さんに相談して、あの乳白色のゴム製のマスクを作られました。
入社以来、邦画は冬の時代を経験しましたが、ここ4、5年の邦画人気で30年ぶりに装飾担当の社員が採用されて後継者ができました。
公開されると、必ず映画館に行き、観客の一人になって見られるということです。
映画の小道具の世界は、奥が深いのだなと考えながらページをめくっていたら、9面の「ブレイク5秒前」のコーナーは、公開中の押井守監督「スカイ・クロラ」で、脚本の伊藤ちひろさんでした。
伊藤さんはずっと行定勲監督の脚本をされていましたが、「春の雪」を見た押井監督が誘われたとあります。
伊藤さんは、高校生のころ小説を書いていて、映画の世界には小道具担当として入られたそうです。「陰日向に咲く」も小道具担当されています。
「映画は監督のものなので、脚本は手放した段階で終わり。一方、小道具の仕事は脚本を読み込むところから始まります。飲み物としか書かれていない脚本から登場人物の性格や場面の状況を考えて、コーヒーなのかジュースなのかを決めていく。脚本より映画を作っている実感があります」と話されます。
当分は二足のわらじで、いずれは再び小説にと考えていらっしゃるそうです。
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そんな方法で映画に関わる方もあるのかと、意外に思いました。
脚本家は脚本を、小道具の方は小道具と別々だと考えていました。
そのうえ、小説もと、多方面に関心と才能がある方もいらっしゃるのだと感心しました。
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