ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

障害者枠で働いている息子くん

2019-07-08 23:56:14 | 思うこと
今日、外出中に友達から連絡が入りました。
「今日、仕事が休みでゆっくりしています。時間あったら会えないかな?」

中学生の時に仲が良かったお友達。
卒業後も、会う時期があったり、そうでもない時期があったり、なんとな~く繋がっています。

だいたい、いつも突然、連絡がくるのですよ。
今回は約、3年振りくらいだと思いますが、その間なんのやりとりもなしという。

ちょっどその時、私は、偶然にも彼女の家の近くに用事があって出向いていたのですよ。
用事が終わって連絡すると、すぐ来てくれました。

会って、話し始めて・・・
まずは、前回、どこまで話したっけ?からですよ~(笑)

彼女の息子くん。もう30歳になるそうですが、一度転職して、今の仕事について5年が経つそうです。
頑張って働いているようで安心しました。

以前記事にしたことがありますが、
当日大学生だった息子くん。単位は全部とれていたのに卒論が仕上がらず、留年。
その後、1年半経っても卒論が仕上がらず、教授に発達障害の検査を勧められ、
検査すると軽度の発達障害が認められました。
5年半の在学で、卒論を断念し退学。
そして、障害者向けの就労施設に入りました。
その後、そこの斡旋で障害者枠で就職しました。

そこの会社のほとんどが大卒採用らしいですが、障害者枠で高卒の息子君は入ることができました。
障害者枠の優遇はありますが、給料は他の社員よりも低く、最低賃金だそうです。
契約社員として働いていますが、障害者枠から正社員になった人はいないようです。
前の部長は、息子君の仕事ぶりを認めてくれて、時給を上げるよう掛け合ってくれたり、
正社員の道も考えてくれたようですが、突然、辞めてしまったそうな。
新しい部長は、あくまでも障害枠は障害枠の規定で?という考えで、
期待した正社員の道も断たれてしまったようです。

他の社員に「君なら障害枠でなくても十分に仕事ができると思うよ」とも言われたそうです。
それで、今、転職しようかどうか悩んでいるそうです。

息子君、卒論が書けなかったのは、
自分でイメージして組み立てていくことが苦手という障害の特色があったからです。
でも、やりなさいと言われたことは問題なく出来るので、これまで宿題はこなせていたし、
友達とのコミュニケーションも問題はなかったし、大学生の間、ずっとスーパーでバイトもしていました。

友達は指摘を受けるまで、自分の子に障害があるなんて思ってもみなかったそうです。
就労施設に入る時に、心療内科の診断書が必要なので受診しましたが、
「こうやって話していると、まったくわからないけどねぇ~」と言われたそうです。

そういう話を聞くと・・・
発達障害の診断は必要だったのかなぁ~と思ってしまうのです。

自分でイメージして組み立てていくことが苦手?
でも、軽度で親が気がつかないレベルです。
社会にでれば、いろんな選択肢があるのですから、自分の得意分野の仕事をすればいい。
イメージして組み立てる仕事もあれば、そうでない仕事もたくさんありますから。

社会に出るのにまったく問題ないと思います。

卒論のために1年半を使い、結局、退学してしまったのも残念です。
全ての単位を息子くん自身の力で取っていたんです。

卒業は無理だと判断してしまったのは、やはり発達の診断があったからなんですよね。

卒論だけなら、家庭教師を雇って協力をお願いするとか?
1年半の学費と時間があれば、何とかなったと思います。

友達もそこは失敗したと言っていました。


不登校も発達障害と無縁ではありません。

不登校になる子はどこか生きにくさを持っていたりするので、
発達やグレーゾーンにいる子は結構いると思います。

だからと言って、必ずしも検査で明らかにしなければならないということではないと思います。

あらゆることを想定して、

診断結果が出た方がいいのか・・・
その必要はないのか・・・

両方の判断があると思います。

実際に発達の診断を受けたとしても、診断がつくだけで、
治療や投薬も必要ない、子どもへの接し方が変わるわけではないとしたら、
診断結果を踏まえ、今度、どうそれを抱えて生きていくかだけだと思うので。

検査を勧められたから検査した方がいい・・・ではないと思います。

周りが理解してくれることで、本人が楽になる場合もあります。
でも、それを望まない子もいます。

「自分はそのせいで苦しかったんだ」と気持ちが軽くなる場合と、
受け止めきれずに辛くなってしまう場合があるようです。

子どもの受け止め方もその子によって違いますから。

親の子どもへの接し方というのは、
この子はこういう子だから、こういう対応で・・・だと思います。
難しい子であれば、その難しさとすでに向き合っていると思います。

診断がでたから急に対応を変えるということではないと思います。

ただ、なんとか苦手を克服させようと、親が子どもにプレッシャーをかけていた場合、
診断が出たことにより、そのプレッシャーが解け、
親も子も楽になるのであれば、それは意味のあることだと思います。




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