ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

大学に入ってからの不登校

2017-01-20 23:42:28 | 思うこと
先日、友達とランチしました。

その友達の息子さん。今は社会人ですが、
大学生の時に不登校になったことがあります。

不登校時代の様子など、聞いてはいたのですが、
なぜ不登校になったのか・・・・

その話を今回、聞くことができました。


とてもご優秀な息子さんです。

高校は進学校の特進クラス。
授業料は全額免除。
放課後も長期休みも、学校側が学習面を全面的にサポート。
塾も不要の特別待遇を受けていました。

学校に実績を残すことを期待されていたということです。

国立大学に合格しました。
当初、その結果には納得していたようです。

でも、大学に通っているうちに

「東大を受けたらどうだったのだろうか・・・」

自分の奥底に潜んでいた未練が顔を出してきます。
そして、それが消そうとしても消えないものになっていく。

志望校を絞るにあたっては、もちろん本人の希望ですが、
学校の思惑もあったと思います。
東大が確実でないなら、より確実な国立大学。
そして浪人ではなく現役で決めてほしい。
誘導される部分はあったと思います。

先生に言われるまま受験してしまった。
後悔を口にするようになったといいます。


「〇〇大なんて恥ずかしい。人に言えない」

そういう言葉も出てくるようになってきた。

国立大学なのにですよ。

今の大学に通い続けることに意味をみいだせなくなり、
自室に籠ってしまった。

最初は話もできない状態だったそうです。
このまま命を絶ってしまうのではないかと心配したそうです

そして7か月後。

東大にチャレンジすることを決めます。

結果は不合格。

でも、それで吹っ切れたそうです。

受験の日に、初めて東大に足を運んだそうですが、自分に合っている大学か?と考えるとそうではないかもと感じたそうです。

日本1というステータス。ネームバリュー。
そこだけにしがみついていたことに気付けた。

やっと自分を苦しめていた未練から解放されたそうです。

その後、無事、大学を卒業して社会人になります。


社会に出てみると、

「〇〇大?凄~い!!」と言われたそうです。

「え?凄い??凄いんだ・・・」と思ったそうです。

「自信を回復することができた」

・・・と息子さんが言ったそうです。




その話を聞いて、優秀な子は優秀が故の落とし穴があるのだなと思いました。

塾には行かず、学校と家との往復だけ。
拘束時間が長く、ずっと勉強漬けで、常に優秀な集団の中で順位争いを強いられるわけです。

世間一般的にはかなりのレベルの所にいるはずなのに、
優秀な集団の中では、そうでもなかったりする。

その中での位置だけで自分を評価するようになる。
自信が持てなくなることにも繋がっていく。

そこから抜け出せば気づけることも、
大学受験に向けて結果を残すことを求められている環境では、それも難しい。

あくまでもそこは狭い世界なのにね。


受験というものも考えさせられました。

誰のための受験なのか・・・

自分で決めたことであれば、どんな結果になっても自分で納得がいくのだと思います。

でも、そうではない場合。
その結果を自分に落とし込むことが難しくなる。

自分の人生ですからね。

今しかチャレンジできないこともあります。
後悔のないようにしたいですね。



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