かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

まどろみの年の瀬、年初め

2013-01-02 11:02:40 | アズワンコミュニテイ暮らし

 大晦日の朝、目が覚めたら9時になろうかという。

 きのうの、しょぼふる雨の寒さがウソのよう。

 うらうらと、朝日射し込む。まぶしいくらい。

 

 娘桃子は、仕事が終わっていないと、午後から会社へ。

 夕方、桃子が帰ってきた。

 ピンクの可愛い風呂敷の包みを抱えている。

 「おふくろさん弁当から、退院祝いだって、おせちのセット、

贈ってもらったよ」

 龍くんが、FACEBOOKでおせちが出来上がっていく様子を

事こまかに知らせてくれている。

 「わあ、あのおせちが・・・・」

 小浪もよろこんだ。

 

 夜、お弁当屋さんの龍くんからメールが届いた。

 「御節の配達、引渡しも大きなトラブルもなく終えることができました。

今年は、全部で234セット作りました。それだけの数を手作りで作ると

言うと、納品の業者さんはかなり驚いた様子でした。この界隈では

最大手だそうです。

 損得、利害のつながりでない、このコミュニテイーだからできる、この

コミュニテイーでなかったらできない、御節作りだったなあと思います。

 連日かかわてもらったメンバー、連日ハードでしたがお疲れ様でした」

 

 退院以来、朝寝床でぬくぬくと、いつまでもまどろんでいるが

心地いい。元旦の朝も、その調子。

 昨夜、わが家にお泊りした風友。6時前、じぶんで起きて、早々と

伊勢湾に初日の出をママたちと見に行った。

 小浪は、まどろんでいる間にはたけ公園に初日の出。

 中井夫婦とバッタリ出会ったという。


 お正月のお飾り、ちょっぴり。

 

 わが家の初食は元旦のお昼。

 食卓には、贈り物のおせちと、小浪のおせちが並ぶ。

 さあ、いただきましょう。

 おせちの味付けや、いわれについて、わいわい・・・。

 

 桃子たちは、今朝、書き初めをしたという。

 晴空は、「いじけない」と書いたという。(意味、分かってんの?)

 風友は?「新春の・・・・、えーっと」

 桃子「迎春の春、だったでしょ!」

 聞いていた大人、「・・・・?」

 「迎春の春って、へんでしょ」と大人一同。

 桃子、「あははあ」と笑って、ごまかす。

 風友「ああ、おもいだした、新春のひかり・・・・!」

 「ああ、それならとっても、響いてくる」

 

 「小浪さん、知らんでしょうしょうが、晴空が”うん、こなみ”って

言うのを、”うんこ、なみ”って、ふざけてるんですよ」と雄一くん。

 晴空「ぼくは、はじめそんなこといってない」

 風友「言いはじめたのは、雄一さんだよ」

 初食の食卓は、どこまで落ちていくか、分からない。

 

 初食で散々、笑って、眠くなる。

 炬燵でウトウトしていると、隣の居間で、百人一首で”坊主めくり”が

はじまった。

 そのうち、負けたものがジュースとお菓子を買いにいく、という

ルールを課した。風友も晴空も、お年玉で気が大きくなっている。

 「わああああーー!」と歓声。

 ママ、桃子が最後で坊主をめくったらしい。


 

  年初め笑い転げて一日過ぐ

 

 退院以来、散歩していない。

 事始め、寒気のなかを歩いてみよう。

 左の鎖骨の下に多少違和感あるが、わが家の周りを

一巡り。表通りに昨年末に開店したセブンイレブンに入ってみる。

とても、きれい。なにすることもないので、週刊誌の立ち読み。

安倍首相と桜井よしこさんの対談が巻頭に。

「大勝されて、こんごの抱負を・・・」とか桜井さんが切り出していた。

 

 正月だったか、出雲大社のテレビをやっていた。

 アマテラスが天の岩戸に隠れた話があった。

 女優さんがアマノウズメの踊りの場面を、神社の一角で

朗読していた。

 

  ーーこの時にあたりて、天上はじめて晴れてもろもろともに、

    あい見るに、おもてみなあきらかに白し。

    手をのべて(伸べて)、うたいたまいてあいともにいいていわく。

 

     あはれ、            洞穴から出てきて空が晴れた

     あなおもしろ、         神々の顔面が明るくみえる

     あなたのし、          「たのし」は「手伸し」 手をのべて舞う

     あなさやけ           竹の葉がさやさや  清くあかるい

     をけ               手にもったホコでヲケ(覆槽)をついた

 

 世の中の現象は、どのようにうつろっていくのか?

 複雑にからみあった現代社会では、それぞれ、その人らしさというより、

現状の対応していこうとおもえばおもうほど、じぶんを見失っていきそう。

 じぶんは、どこからはじめるか、晴れ晴れとしたじぶんからはじめたい。

 

    「畢り」(おわり)、猶

    「華」(はな)の面影を宿すかな         吉野 弘