
当時、そこまで注目を集める事がなかった車両の1つにこのカワサキ「GPZ1100」の2世代目があります。そもそもは1983年に登場した初代の「GPZ1100」がまず
存在しており、こっちに関してはハーフカウルに空冷式エンジンを搭載したモデルで現在でもかなりの人気があり、中古市場でも高値(150~350万円)で取引されて
いるのですが、この2世代目に関しては今もなおパッとしない状況だったりします(笑) で、あらためて販売が開始されてた時期ですが初期が1995年からで、最終の
モデルで1998年までで生産されていました。基本的には海外輸出仕様として登場し、のちに国内販売もされてて、水冷式エンジンにフルカウルを装備した車両です。
また搭載されてたエンジンは、あの最高速マシンで有名な「ZZR1100」からの流用で、若干、吸排気系をリファインし最高速はそこそこに収めつつ、逆に中低速に
トルク力を集めた仕様となっていました。ただ繰り返してしまいますが、この「GPZ1100」に関しては時代とのマッチングが悪かったのか今でも不人気車として扱われ、
現在の中古市場では大体40万円から高くても70万円前後で取引がなされてる状況だったりします。但し、人気がないから性能が悪という訳ではなく、詳細なスペックを
見てみますと、エンジンは「ZZR1100」譲りの水冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブで、正式な排気量が1.052cc、最高出力は海外仕様で130ps、国内仕様が97psで、
最大トルクが9.0kgとなっています。また車重は乾燥重量で252kg、ガソリンタンク容量は満タンで22リットル、市街地での平均燃費が大体17kmです。更にフレームは
スチールとアルミを複合的に噛み合わせたダブルクレードル式で、機械式キャブに、フルカウル仕様となっています。またホイールサイズは前後ともに17インチで、ラジアル
タイヤを装備、トランスミッジョンは6速MTで、1996年式以降にはABSが標準で装備されていました。当時の大型バイクとして特にスペックで劣る部分はないのですが、
個人的に思うには人気の「ZZR1100」とに「差別化」が上手く図れてなかった事が大きな要因と考えてしまいます。結局はフォルムをスマートにして、ちょっと乗りやすく
しましただけの仕様で、セールスポイントが薄かったって事ですね(笑) ただ、現在の価格帯の安さを考えるとツーリングを主体とした乗り方として、所有するなら結構
「お勧めな1台」と言えるんですよね。特に海外仕様だと、重い車両を難なく走らせるだけのパワーを持っていますし、ライディングポジションも「ZZR1100」に比べ
かなり楽な姿勢だったりします。もちろん設計は大型ツアラーですから荷物を積載する為のフックやヘルメットホルダーもあります。なので大型のパニアケースを搭載して、
ETCやUSBポートを追加し、スマホもしくはGPSモニターなどを搭載すれば、現在の新型ツアラーと比較しても十分なものとして乗る事が出来る気がします。まぁ、とにかく
車体が安い分、後で色々なアイテムにお金を注ぎ込む事も出来るって事です。もしボクがこの「GPZ1100」を購入して乗るなら、大幅にスタイルをカスタムして乗るより、
そう言ったツーリングに便利な仕様にカスタムして乗りたいです。で、最後に1つだけ問題点を言えば、ラジエターに搭載されてるファンを感知するセンサーが壊れやすいので
エンジンが110度以上に上がった時、ちゃんとファンが回るかどうかを確かめる事をお勧めします。さて、今日はそんなちょっと残念だった車両で2世代目の「GPZ1100」
をご紹介しましたが、いかがだったでしょう!(笑)
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