
ここ近年のカワサキは、とにかく「成功続き」で、今や売上でホンダやヤマハを追い抜くイメージがありますが、
過去を遡れば失敗もたくさんやらかしています。(笑)
そんな過去のやらかしの中で、ボクの記憶にしっかり残っちゃってるのがこの「ザンザス」の存在だったりします。
聞いた事はあるけど、実物を「見たことがない」って人もいるんじゃないでしょうか。(笑)
で、登場は1992年で1995年までの3年間作られたのですが、2世代目を迎えることなく消え去ったカワサキの失敗作です。
その経緯を見ていきますと、まず1989年に登場した「ゼファ−400」の大成功を機にこのジャンルを広げていこうと、
新しいネイキッドバイクの「進化系を作ろうと考えた」事が発端だったと言えそうです。
実際、車両を見てみますと当時の「最新」を感じます。
例えば、エンジン吊り下げ式の強固なアルミフレームであったり、見た目優先の4+1+2式のマフラーであったり、
中型排気量の領域を超える車格であったり、当時としては斬新なデザインであったり目新しさは抜群でした。
登場から30年経った、今見ると魅力的な部分もしっかりあるオートバイに見えますが、
当時は全く受け入れられず、方向性を変えて「ゼファー400」の姉妹車にあたる「ZRX400」を1994年に送り出す結果となります。
ここは上手くリカバリー出来たと言えます。
そうなると、要するに登場が早すぎたのか? それともそもそも需要が無かったのか?
考えられる要因は色々ありますが、間違いなく何度も言いますが「失敗だった」事は間違いないです。(笑)
当時はまだ限定開所時代だったので、世の中の需要は中型バイクが主流でありこの「ザンザス」が400ccであった事を考えれば、
そこは問題ない…。
しかも「ZXR400」から持ち込んだエンジン性能も問題ない…。
やはり「ゼファー400」から来るネイキッドの追い風を「間違った方向で設計した」のが大きな要因である事でしょうか?
前に90年代はオートバイにとって「カスタムの全盛期」だと書いた事がりますが、
あまりにデザインが完成し過ぎてカスタムする事が難しかったとか、単純に新車価格が高かったとか…。
もしかすると、そっちに問題があったのかもしれません。(笑)
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのカワサキですが、今日は過去にはこんなオートバイで失敗した事もあったってお話でした!(笑)
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