
昔は日本から見ると、海外ブランドでも「高級バイク」と言う位置付けのイメージが強かったドイツの「BMW」ですが、
最近では国産バイクも、えらく高額なものがどんどん出て来てる関係上、かつてほどの高級車ってイメージも若干薄くなって来てて、
比較的「手の出しやすいオートバイ」を開発してるメーカーだと言う感じにもなって来てますよね。(笑)
で、そんな印象をより強く押し出したのが、この「G310R」だったりします。
思えば1970年代から登場した名機「R」シリーズ以降、何十年も大型排気量モデルしか持たなかった「BMW」でしたが、
2017年の登場を皮切りに日本でも「BMW」が「中型(普通)免許で乗れる」オートバイだとして大きな注目を集めた事は記憶に新しいです。
また、現在は昨年2021年のビッグマイナーチェンジを受けて、イメージも一新され2世代目に突入してる感じです。
そもそもなぜBMW社この「G310R」の開発に乗り出したかと言うとマーケットの拡大と共に、アジア圏や中南米など、
二輪市場の拡大が著しい「新興国がターゲット」にされていたためで、決して日本を意識して作られた訳ではありませんでした。(笑)
しかし幸いにも400cc以下の排気量であった事から日本の新しいユーザーを獲得していく事にも繋がっていきます。
で、ここで「スペックと特徴」をご紹介しますと、まずエンジンは水冷式4スト単気筒DOHC4バルブで排気量が313cc、
最高出力が34psで最大トルクは2.8kgとなっています。
初期モデルとマイナー後の大きな違いは、ヘッドライトのLED化によるデザイン変更と、サイドカウルのデザイン変更、
そして排気ガス規制での、欧州の「ユーロ5」規制に相当する「バーラトステージ6」に適合させてる事にあります。
また「G310R」自体の大きな特徴としては単気筒エンジンにあるのですが、シリンダー部とヘッド部が逆向きになって、
更に傾斜に関しても前にでは無く後ろに向かって傾斜してる点です。
これにより前方に吸気系(FI)が装備され、後ろに排気管があると言う通常のオートバイの逆の設計となってるんですよね。
また車重は160kg以下で比較的軽く、アジア系の小柄な人でも容易に取り回しが出来る利点も持っています。
また後期モデルだとライドバイワイヤと、アイドリング速度の自動調整機構を備えたスリッパークラッチを装備しており、
いわゆる、ワンランク上のモデルと同等の新技術も盛り込まれていたりします。
更に日本での輸入車に関しては「標準でETCが装備」されてて、後付けする必要がありません。
で、まぁ一般道しか走らないライダーにはあまり関係ありませんが、ヨーロッパでは「単気筒クラスのレース」にも使われてて、
BMWのワークス体制と言う訳ではありませんが、海外では非常に「高い優勝率」を誇っています。
なので、国内より海外に多くのカスタムパーツメーカーが存在しており、もしどうしてもそれが欲しい人には、
最寄りの正規販売店で相談すれば入手可能と言われています。
最後に中古市場を見てみますと大体安いもので40万円あたりから、高いものでも80万円までで取引されています。
現在の新車価格が約70万円なので、まぁまぁってところと言えますね。(笑)
また、国内でこの手の海外ライバル車といえば「KTM」の「390デューク 」などがそれにあたりますが、
販売数やスペックを見ても良い勝負と言ったところの様です。
さあ、これから国産の中型バイク購入を考えてる方でも、一歩踏み出して海外のオートバイに目を向けて見てはいかがでしょう!(笑)
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