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バイクの歴史を紐解くと、途中大きなターニングポイントがいくつかあったことに気がつきます。
そのポイントとは「それまでになかったモデル」ということなのですが、
今日は、その中でも70年代前半に登場した革命児、カワサキ「Z1」のあれこれです。(笑)
リアルタイムには残念ながらボクの知らない時代のバイクですが、あまりに有名な1台ですし、
世代を超えてバイク好きなら誰でも知ってる憧れの車両ですよね。
カワサキ「Z1」の登場は1972年からで、
北米をターゲットに開発された逆輸入モデルです。
当時の日本では750ccまでという販売規制がありましたから、
それ以上の排気量は全て輸出車です。
まず、1968年に登場したホンダ「ドリームCB750Four」はカワサキにとって衝撃を受けることになります。
同じ時期に「同一コンセプトとしてのバイク開発」をカワサキも行っていたからなんですよね。
当時、名車「W1」に変わる新しい空冷4気筒750ccの大型バイク構想を既に持っており、
エンジン試作など、カワサキの新型バイクとして開発を進めていた訳です。
なものだから「ドリームCB750Four」の登場を見て開発の見直しを余儀なくされることになります。
改めてスタイル、動力性能、装備その他において「世界一の大型バイクを目指す」というコンセプトで、
この「Z1」は開発されるんですよね。
「ドリームCB750Four」との大きな違いはエンジンが「DOHC」方式であることと排気量が900ccであったこと。
より大型なバイクを目指したという訳です。
販売に関してアメリカ市場の中心としたのですが、これが予想以上に大絶賛を浴びることになります。
その理由は、それまで人気があった英国バイクを大きく凌ぐ性能と、
何もかもが新しく「強力で強烈なバイクだった」ことです。
たちまちアメリカで受け入れられ多くのユーザーに乗られるとこになり、さらに警察の白バイ車両に使われたり、
アクション映画などでも多く使用されることになります。
アメリカでの「Z1」の成功を見たカワサキは翌年、国内仕様のバイクとして、
カワサキ「Z2」750RSの販売も開始します。
そしてこの「Z2」も大当たりし、大型バイクのカワサキとして人気を高めていくことになるんですよね。
現在では中古市場で高値で取引されており、程度の良い車両ともなると軽く200万円以上する車両も存在します。
それでもコアなファンに買われているんですよね。
のちに販売されるカワサキ「ゼファー1100」や「ゼファー750」を「Z1」風にカスタムするという
現象もその人気ぶりをうかがわせるものだったりします。
「Z1」の登場を皮切りに他社からも、よりハイパワーで高性能なバイクが出現します。
世界てにみても「バイク革命を起こした1台だった」ことは間違いありません。
今見てもまとまったデザインをしており、魅力的なバイクです。
日本のバイクが世界で通用するバイクになっていく、まさに最初のバイクなんですよね!(笑)
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