1976年の法律改定でオートバイの免許が4段階に分かれてしまい、しかも大型バイクが「限定解除」となってしまった事で、オートバイ
人気の中心が、徐々に「400cc以下の中型モデル」へと移行し始める頃、新たに登場したモデルの中に、カワサキ「Z400FX」がありま
した。その登場時期は1979年からで、次のモデルとなる「Z400GP」が登場する前年までの1982年まで生産されていたんですよね。また
ボク個人としても非常に気になってたオートバイで、免許を取得したら「必ずこれに乗ろう」なんて考えてたんですよね(笑)なのでもう
カタログに穴が開くほど見てましたし、当時のオートバイ雑誌で「Z400FX」の情報を一生懸命調べていた事を思いだしまします。確か、
ボクがまだ中学生の頃だったです。また、友達の兄貴がこの「Z400FX」を暴走族仕様にして乗ってたのですが、それには憧れませんでし
たけどね(笑)。で、特に好きだったのが初期モデルの「紺」に「赤」のストライプが入ったモデルで、あの、四角いタンクデザインと
ブラックに塗装されたエンジンが良かったんですよね。ただ、1984年に高校を卒業し、中型(普通)免許を取得した頃はすっかりオートバイ
事情が変わってて、いわゆる「レーサーレプリカ」系のオートバイが脚光を集め始めると、どうしても「Z400FX」は、それに該当する
オートバイじゃなくなってしまい、あれだけ欲しいと思ってた時期があったのに、別のオートバイ(RZ250R)を購入してしまいます。また
当時の中古市場でも激安で売られてて「Z400FX」で15万円ぐらい、次の「Z400GP」でも25万円〜30万円ほど、さらに「GPZ400F」も
まだ新しいにも関わらず、ほぼ同じ金額だった事を思い出します。ちなみホンダ「CBX400F」も20万円〜25万円辺りで購入出来てましたし、
驚くのはカワサキ「Z2」とか、スズキ「GSX1100S-刀」は10万円ほどで売られていました。この「Z2」や「GSX1100S-刀」の場合は
大型免許の取得者が「激減」してる事と、大きく関係してて要するに購入者がいなかったんですよね。で、話を戻しこの「Z400FX」ですが、
詳細なスペックを見ていきますと、まずエンジンは空冷式4スト並列4気筒DOHC2バルブで、正式な排気量が399cc、最高出力が43psで、
最大トルクが3.5kg、車重は乾燥重量で189kg、ガソリンタンク容量が満タンで15リットル市街地での平均燃費が大体17km、フレームは
スチール製のダブルクレードル式で、ホイールサイズがフロント19インチ、リア18インチでトランスミッションは6速MTです。この時代の
オートバイはキャブとマフラーを交換してセッティングを調整するノーマルの状態より遥かに速さが変わり、そこが面白いと言われていました。
さて、今日はそんな懐かしきカワサキ「Z400FX」をご紹介しましたが、いかがだったでしょう!(笑)