ホンダと言えばクルマやオートバイに問わず、突然「とんでもないもの」を登場させることがありますが、
オートバイでの第一弾とも言えるのが、この「CB1100R」じゃなかったかと思われます。(笑)
登場は1981年からで1983年までの「5000台限定」生産として販売されていました。
オートバイに詳しい人ならもうお分かりかと思いますが、その第二弾が1992年に登場した楕円ピストンの「NR750」で、
第三弾とされてるのが2015年に登場した、市販車でありながらほぼmotoGPマシンの「RC213V-S」です。
とにかく、それぞれが「驚きの価格」で販売されて、その時代の常識を一気に覆す1台となっています。
ちなみにこの「CB1100R」の場合、当時の新車価格で250万円。
当時、国産で100万円を超えるオートバイが存在してなかった時代での価格ですから、もう驚きでしかありませんよね。
今の価値で見ると、少なくとも倍の500万円に相当するんじゃないでしょうか。(笑)
とにかく金額が凄いのもありますが、スペックも素晴らしく当時で、
空冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブで排気量が1062cc、最高出力が120psで最大トルクは10kgでした。
この時代の最高峰だった人気の「CB900F」で95psですから、いかに強力なパワーであったかが伺えますよね。
ただ、1980年代はオートバイにとって「大きな変革期」だったので数年でもっと凄いスペックを持つマシンが次々に登場しますが、
この時代の「1年の差」は大きく、1981年の時点ではとてつもないものと思われてた事は間違いなかったと思われます。
さらに細かくご紹介しますと1981年に登場した初期モデル(RB-SC05)の生産台数が1050台、
1982年に販売された中期モデル(RC-SC08)が1500台、そして1983年の後期モデル(RD-SC08)が1500台の販売となっています。
大きくはこの3種類に分けることが出来るのですが、大きな違いとしては初期モデルだけハーフカウルであった事や、
パワーが、5psだけ低かったことが挙げられます。
いわゆる「CB」ファンが見る有名な「CB1100R」フォルムは「中期と後期モデル」を指しており、
フルカウル仕様でシングルシート仕様、またカラーリングに青を追加した3色トリコロールカラーのものだったりします。
現在の中古市場を見てみますと高いものだと、余裕で1000万円を超えており、どんなに安いものでも500万円以上と言う、
異常な価格がつけられています。(笑)
もちろん限定車ですから台数に限りがありますし、レア車である事は間違いないですが、
これだけ恐ろしい価格が付いてるのって、今も尚この「CB1100R」がいかに人気モデルであるかが伺えますよね。
多分ですが欲しいと思ってる人はたくさんいらっしゃると思います。
個人的にはそうでもないですが、世間の「ホンダファン」や「CBファン」にとっては間違いなくそうだと言えそうです。
まぁ、とにかくホンダが放った「異次元のマシン」の第一弾がこの「CB1100R」だった事は多分間違いないですね!(笑)