排気量違いの姉妹車で中排気量に全ての人気をさらわれたモデルの代表とも言えるのが、このホンダ「CB900ホーネット」だったりしますよね。
他にもミドルの「ホーネット600」もあり、現在でも絶大な人気を誇る「ホーネット250」を合わせれば3種類のモデルとなっています。
多分40歳代以上で、昔からのオートバイ好きなら誰でも知ってる事じゃないでしょうか!(笑)
しかし…、なんで「ホーネット250」はこんなに人気車種となってるのに「ホーネット600」や「CB900ホーネット」は人気がなかったのか?
よくよく考えてみれば不思議な現象とも言えるのですが、個人的な意見を言えば単純に「魅力の差」じゃないかと思っています。(笑)
要するに「ホーネット250」は250ccモデルとしての魅力が高く、逆に大型バイクとして「ホーネット600」や「CB900ホーネット」は魅力が薄いって事です。
この事を書けば誰しも「なるほど」と思われますが「ホーネット250」は250ccでありながら今では珍しい4気筒エンジンを搭載しており、
非常に高回転仕様で同クラスと比較しても中型スポーツバイクとして、とても速いし更にタイヤは大型バイクのサイズが採用されてて魅力満点ですし、
もちろん見た目のデザインもそうですが、全てがまとまっており中型(普通)免許で乗れる最高の一台となってる反面、
この「CB900ホーネット」の場合、他に普遍の人気を誇る「CB1300SF」があることでその影に隠れてしまったイメージです。
実際この「CB900ホーネット」が生産販売されてたのは2002年から2003年までの経った2年間だけで、
もちろん2世代目の登場はなされておらず、それこそ知らないうちに登場し、知らないうちにそのまま廃盤車となっちゃった感じです。(笑)
シンプルに魅力が無くて人気がなかったんですね。
で、一応スペックをご紹介するとエンジンは水冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブ(1998年式のCBR900RRを流用)で排気量が918cc、
最高出力が88psで最大トルクは8.4kgとなっています。
またフレームは姉妹車全てに採用されてる「モノ・バックボーンフレーム」と言うもので、ゴツくて四角いフレームがフロントからリアまで、
ズドンと一直線に突き抜けてるものとなっています。
更に廃棄システムはセンターアップ式を採用しており、キャブはフューエルインジェクション(FI)が採用されていました。
実はこの「CB900ホーネット」には難点もあって、初期の完全な「吊り下げ式」に強烈なハイパワーエンジンを搭載してた事で、
高速時で「微量なバイブレーション」が起こる現象があり、若干危険性を伴う設計ミスでもあった訳です。
この事態は同時期に販売されてた「VTR1000F」にも言える事で、改善策として後からサブフレームの対応がなされたと言う経緯もあります。
また「ホーネット250」は現在でも多くのカスタムパーツがあるのですが、この「CB900ホーネット」専用の社外パーツはあまりありません。
ノーマルで乗る人は問題ないですが、マフラーなどプチカスタムしたい人にはお勧め出来ない車両でもあります。
で、中古市場を見てみますとそこそこ見つけることが出来るのですが、大体70万円あたりから高いもので100万円あたりまでとなっています。
多分ですが、台数が少ないこともあってか劇的に安いって事でもない様です。
まぁ、エンジンだけでもそれなりの価値がありますからね!(笑)
今日は中型に人気が手中し、大型バイクは失敗作に終わった変わりどころの「CB900ホーネット」と言うオートバイのご紹介でした。(笑)