goo blog サービス終了のお知らせ 

宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

大豆摘芯栽培技術実証ほ場で現地検討会を行いました

2018年12月11日 11時31分32秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 

  
<現地検討会の様子>

 平成30年11月2日(金)大豆の収量・品質の向上に向けた新技術を普及するため,栗原市志波姫地区の(農)iファームほ場に設置した大豆摘芯栽培技術実証ほ場で,現地検討会を行いました。検討会には生産者約10名が参加し,7月27日に剪葉機により摘芯した大豆の生育を確認しました。

 大豆は生育が旺盛になると蔓化し,収量・品質の低下要因となりますが,開花期前に主茎の生長点付近を摘芯することにより草姿が整い,収量・品質の低下を抑えることができます。栗原管内では,他の品種より蔓化しやすい「ミヤギシロメ」が大豆作付面積の約6割を占めていることから,摘芯技術の導入により,蔓化のリスクを軽減させ,大豆の生産性を向上させることが期待できます。

 当日は,ほ場を観察しながら,摘芯した区画では摘芯しない区画に比べて大豆の倒伏程度や蔓化程度が小さいことを確認しました。(農)iファームの代表や参加者からは,摘芯した区画では,台風による倒伏がなく成熟期に入っても株がまっすぐ上に伸びている,と効果を実感する声が聞かれました。また,農業改良普及センターからは,成熟期調査の結果,摘芯した区画は摘芯しなかった区画に比べて草丈が低く,分枝数や分枝節数が多かったことを紹介しました。

 今後,収穫時の収穫速度と作業性,収量を比較することで摘芯の効果を確認し,管内大豆の収量・品質の安定・向上に向けた技術の一つとして推進していきます。

 
         <摘心した区画の大豆>                   <摘心しなかった区画の大豆>

<連絡先> 
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班    
TEL:0228-22-9437     FAX:0228-22-5795・6144


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平成30年度加工・業務用野菜産地育成研修会を開催しました

2018年12月11日 09時46分03秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成30年12月4日,みどりの農業協同組合南郷営農センターを会場に「加工・業務用野菜産地育成研修会」を開催しました。
 管内では,ここ数年,集落営農組織から農業法人へ移行した組織が水稲,麦,大豆のほかに経営に有利な園芸作物を模索する法人が多くなっていることや,近年の野菜需要の約6割を占めるまでとなっている加工・業務用野菜について,マーケットの現状を知り産地の育成につなげることを目的に開催しました。
 講師に野菜流通カット協議会会長の木村幸雄氏と農業・園芸総合研究所バイオテクノロジー開発部の澤里研究員をお招きし,木村会長から「加工業務用野菜の契約取引の現状と産地への期待」,澤里研究員からは「春まきタマネギ等省力・多収・安定化技術について」と題し,それぞれ御講演を頂きました。木村会長からは,産地としてリレー出荷できる体制整備の重要性や出荷規格や形態の簡素化を産地から発信することで産地の維持や面積の拡大につながる等のお話がありました。また,澤里研究員からは春まきタマネギ栽培のポイントのほか,成功した事例,失敗した事例の紹介もあり,導入する上での参考となりました。
 講演後の意見交換では,「カット野菜に対するGAP取得の有利性はあるのか」,「春まきタマネギの育苗のポイントは何か」等,活発な意見交換が行われました。
 

 

         
<問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター  先進技術班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みやぎ農業未来塾を開催しました。

2018年12月10日 16時12分31秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

  平成30年11月28日,みやぎ農業未来塾「就農者コース~経営能力向上講座~」を山元町の株式会社一苺一笑と名取市の宮城県農業・園芸総合研究所で開催しました。
 今回は石巻地区4Hクラブ員9名が参加し,将来の経営規模拡大などを見据えた従業員の労務管理等の経営手法及び施設園芸の先進的技術を学ぶことを目的に,現地視察を行いました。
 最初の視察先である株式会社一苺一笑では,代表取締役の佐藤拓実氏から,イチゴ栽培施設の高度な環境制御システムや,出荷調整及び労務管理のオリジナルICTシステム等について研修しました。次の視察先の宮城県農業・園芸総合研究所では,イチゴ新品種「にこにこベリー」のほか,イチゴの育種試験,4月から新たに稼働した高軒高ハウスでの環境制御試験等について説明があり,受講者は皆興味深く耳を傾けていました。
 受講者からは,「将来の経営発展に向けて,大変参考になった」,「今後,農業は大きく変わっていく必要がある」といった感想が聞かれ,大変有意義な視察研修となりました。


 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大崎市の畜産農家組織「若牛会」が視察研修を行いました

2018年12月10日 08時02分02秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成30年12月5日に大崎市の「若牛会」とJAいわでやま青年部の計7名が群馬県前橋市にある一般社団法人家畜改良事業団を訪問し,視察研修を行いました。
 若牛会は,大崎市岩出山及び鳴子温泉地区の繁殖農家15名で組織され,生産技術向上に取り組むとともに顧客に評価される子牛生産を目指して,子牛市場における産子検査,会員牛舎巡回,県内外の視察研修を行うなどの活動をしています。
 今回の研修は,種雄牛造成や雌雄産み分け技術について理解を深めることを目的に行われました。はじめに,前橋種雄牛センターにおいて施設や繋養種雄牛の概要について説明を受けたあと,実際に「美津照重」号など活躍中の種雄牛を見学しました。つづいて,隣接する家畜改良技術研究所へ移動し,雌雄産み分けのための性選別精液の生産,利用技術について説明を受けました。参加者からは,「後継牛を残す予定のない雌牛には雄子牛を産ませたいので,選別精液を利用している」,「性選別精液の受胎率はどうか」などの意見や質問がありました。
 普及センターでは,毎月子牛市場で会員とともに産子検査を行い,その結果に基づいて助言するなど,若牛会の活動を継続的に支援していきます。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター      先進技術班
 TEL:0229-91-0726   FAX:0229-23-0910


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みやぎ農業未来塾「経営力向上!パソコン農業簿記研修会」を開催しました

2018年12月04日 09時48分37秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 平成30年11月28日に管内の青年農業者を対象とした農業簿記ソフトウェアの使用方法に関する研修会を開催し,11名が参加しました。
 講師にソリマチ株式会社の門田豊氏を迎え,入力のポイントや間違いやすい事例について説明を受けながら演習を実施しました。
 参加者は青色申告に向けた決算書作成の簡易化だけではなく,e-Taxへの対応や入力情報を細目化し部門別の経営収支を管理できるなど,パソコン農業簿記ならではの利点を学びました。「青色申告に向けて大変勉強になった。」,「もっと農業簿記の研修会を受講したい。」などの感想をいただき,青年農業者の経営力向上に資する研修会となりました。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター  地域農業班  TEL:0229-91-0727


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仙台農業士会と合同で現地視察交流会を開催しました

2018年12月03日 16時24分52秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 石巻農業士会では,11月26日から27日にかけて,初めての取り組みとして,仙台農業士会と合同で現地視察交流会と開催しました。
  今回の内容は,株式会社イグナルファームが規模拡大のため大郷町に進出し,今年からミニトマトや長ねぎ栽培を開始した株式会社イグナルファーム大郷と,近年,農業者にも導入に関心が寄せられている最新型ドローンの研修実演を行いました。
 イグナルファーム大郷では,事業経過や県内でも導入事例が少ない複合環境制御システムを用いた栽培方法,出荷調製の省力化を図るためバラ出荷の取り組み等について研修を行い,また,ドローンの研修では機能や特徴,活用方法等の説明を受けながら操縦なども体験しました。
 両農業士会からの参加者は,交流会には石巻農業士会から8名,仙台農業士会から10名の参加がありました。新たな農業生産技術の研修,視察をとおして農業士相互の交流と技術の向上が図られた2日間でした。

 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999

                    

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする