「松山町酒米研究会」(会長 櫻井敬 会員30名 平成7年設立)では、県内で最大となる約72ha酒米の作付けを行っており、作柄検討会を令和元年12月14日みどりの会館で開催しました。
普及センターからは、美里地区の水稲作柄について生育調査ほのデータの分析と令和2年産に向けた対策の解説を行いました。
また、古川農業試験場で育成中の酒造好適米系統「東北酒218号」については、意見交換が活発に行われ、期待の高さが伺かがえました。
「東北酒218号」は「蔵の華」と比べて大粒で,心白発現率が高く,従来のお酒とは全く違うタイプの酒ができると酒蔵からも期待されており、研究会では令和1年産として7haの作付けを行いました。研究会の一員でもある㈱一ノ蔵の分析結果においても千粒重は従来品種に比べ20%以上も大きく、整粒歩合も90%以上を確保しているとの中間報告がありました。
㈱一ノ蔵では,地域の特色を活かした日本酒づくりを進めており、「東北酒218号」を使った新たな商品開発を進めています。
さらに,大崎市では,世界農業遺産ブランド認証制度に取り組んでおり、その土地でしかできない酒米及び日本酒の生産を支援し認証していきたいとの意見も出されました。
普及センターでは,生産,実需両面から大きな期待が寄せられている「東北酒218号」の推進に向け,支援を行っていきます。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225