昨日は、兵庫県医師会館で開催されたシンポジウムに参加してきました。
子どもの貧困 おとなの貧困 社会の貧困
~現状と対応 私たちにもとめられていること~
座長:県立ひょうごこころの医療センター 田中 院長
県立ひょうごこころの医療センター 渡邊 地域医療連携部長
4名の講師の皆さんの講演とパネルディスカッションが行われました。
日本で低消費水準世帯の調査は、1965年が最後で以後2009年まで行われていませんでした。
つまり、貧困に関心のない、政策課題としない社会であったという事のようです。
子育てが家族に依存される社会では、更に格差が生まれます。
家族に依存せず子育て出来る環境作りが急務であること。
親の貧困が直接子どもの貧困に影響すると共に、ひいては社会の貧困に拡大すること。
また、時間とお金の関係については、ある層以上は比例関係にありますが、
ある層は、仕事はあるけれども貯金が無く、就労が貧困率に結びついていない状況です。
社会養護(家庭的用語:里親制度・グループホーム、施設養護:乳児院・児童養護施設・児童心理治療施設・児童自立支援施設等)では、全国で45000人の子ども達が対象に。
そして、現在児童養護施設で暮らす2歳から18歳の子ども達は全国で615施設27000人が入所しています。
貧困は自己責任の部分もありますが、生まれながらの貧困については選択できるはずもなく、貧困を防ぐためには選択肢を広げる必要があります。
子ども・おとな・社会の貧困
負のスパイラルになるのを少しでも防がなければならないと思います。
身近に相談できる人がいるだけでも、大きな助けになります。
それが、子どもを助ける事にもつながり、社会の貧困化も防ぐ事になると思います。
そこに、公助としての行政も加わり住みよいまちにしていきたいと考えます。