三木市議 大西ひできの方丈記

日常生活と三木市議会議員の日常記
「人は宝、子どもは希望」
三木市の再生は人材育成から。

御弓神事と地域文化の伝承

2018年02月01日 | 日々徒然

神戸市北区淡河町にある淡河八幡神社の御弓神事(県指定無形民俗文化財)

を地域の青年達に師範として指導しています。

指導を始めて34年になります。

淡河神社の御弓神事の歴史は約800年、

他の地域にも御弓神事があり、古くから残る地域の文化です。


以前、神戸市文化財課の方からお聞きした話ですが、

淡河の御弓神事は他の地域とは違った

とても素晴らしい継承の仕方で受け継がれている。とお聞きしました。

 

どの様なものか?

指導に師範制度をとっています。

昔は、その村々に前回御弓神事に従事した者(4年前の)が指導していました。

そうすると、作法が曖昧になり、御弓神事の目的も曖昧になりかねません。

その後、40年位前?に師範制度が出来ました。

そこには、地域が認めるキーマンの存在がありました。

 

師範は淡河神社の氏子の地域を総括して毎年指導して回ります。

行政区(神戸市・三木市)をまたぎ、統一した作法を伝承する。

そして、それぞれの地域が地域の特色を継承しながら、

神事については神社の、作法については師範の指示に従い、

地域と神社とが緩やかに文化を伝承しています。

 

それぞれの地域の皆さんが、主役となる青年達に感謝し、

青年達は地域の先輩方に感謝して主役を務める。


派手さはありませんが、地域がまとまるのに必要ありません。

必要なのはそれぞれが、それぞれを敬う心かも知れません。

 

時代に応じたしなやかな対応が地域の文化を守り続けていくのかも知れませんね。


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