コメントを頂きましたので、ご紹介致します。
2018-09-28 01:05:22 上記記事の内容とコメントが異なりますがお許し願います。
今般の三木市の職員提案内容について一市民として思ったことがあるのでご笑覧下さい。
市民サービスの向上や市の活性化及び事務事業の改善に関する提案を三木市の職員から公募し審査された提案内容の骨子と結果が今般、記者発表されメディア等にも取り上げられています。
<三木市で採用となった職員提案(公表分)>
(1)グループウエア等を利用したデータ共有・活用
(2)資格取得支援による人材育成の強化
(3)みきクリエイティブゼミの創設
(4)庁内公募制度の創設~メンター公募とポスト公募~
(5)職員証の有効期限の延長
(6)職員給与および福利厚生業務の委託
(7)両面印刷可能なレーザープリンターの導入
これら、日々の事務事業を通じて体現した疑問や気づきについて職員自らがチェックし改善に繋げることに対しては何らの不足も意見もありません。
しかしながら、これらが市民に対して記者発表する内容かというと大いに疑問があります。
というのは、採用となり骨子が記載されている提案の大多数が市役所内部の事柄であり、事務効率や人材育成の初歩的な案件ばかりなのです。
要するに、市民にとっては、「公表するほどの提案ではないのでは?」と疑問符が付く事柄であり、職員間で相互理解され事務効率と費用対効果が得られるのであれば「早々に改善してよね!」と感嘆符を付けたい事柄ばかりなのです。
何故、このような苦言を呈するのかといえば、下記をご参考願います。
お隣の小野市と対比した場合、小野市でも三木市と同様に職員自らがプレゼンテーションする『小野市研究発表会』が毎年実施されており、今年度も次のとおり小野市民に対して一般公開されるようです。
<小野市職員の自主研修による発表タイトル(公表分)>
(1)小野市型校務管理支援システム導入で変わる学校(学校教育課)
(2)救急対応:超高齢社会への挑戦(消防署)
(3)応能負担で支え合うまち小野市(税務課他)
(4)半世紀ぶりに生まれ変わった学校給食センター(給食センター)
以上4件について10月10日に伝統産業会館で発表が予定されています。
小野市の場合は未発表要素もありタイトルの文言だけの判断ではありますが、
皆さんお気づきの様に、両市を対照した場合、三木市は市役所内部又は職員レベルの問題提起で、小野市は市役所を超えた市民(市全体)レベルの事柄であり将来を見据えた内容となっています。両者を比べた場合、市民としてはどちらのタイトルに魅了され関心を引くかは一目瞭然であり、自治体への期待度・満足度の違いも計り知れようというものです。
市民として、行政に期待する点は大きく、職員の技量がまちづくりの成果へと発展します。そういった意味でも職員の資質向上には大いに関心を寄せているところです。
住みよいまちづくりのためには、行政の体質向上と共に市民力の向上が欠かせないと考えます。
しかしながら、多くの市民の皆さんの周知のとおり、三木市は先のワンマンパワハラ市長の組織化のもとで職員人事が歪められ人材が枯渇していき若手職員の適正な育成が放棄されてきたと聞きます。その間、上層部は自らの保身に躍起し中間職は自らの業務で周囲が見えず若手職員は見習うべき上司が無いままに現在に至っているのではと慮るばかりです。
話をもどしましょう。三木市の職員提案に、市全体を俯瞰するような提案や現代的課題にメスを入れ市の将来を拓くような提案が無かったことが至極残念であり、同時に提案内容が現在の三木市役所の実力程度を示していること、そして審査する側の能力程度を表していることに一市民として懸念を持つ次第です。
特に審査する職員(部長級?)は、部下職員に対して常日頃から庁内的で内向的な視野ではなく、市域を俯瞰する外向的な視野で物事を考え、市職員の本来的使命として先ずは市民サービスの向上を念頭に、何が事業改善に繋がるかの観点での気づきを日常業務の中で培う姿勢を育てなければならないと考えます。このような観点が欠けているなら再提案させる位の度量も管理職としては必要と思うし、この様な技量を最低限でも持ち合わせてほしいと願うところです。
三木市の現代的課題である「三木市の教育の方向性」や「ゴミ処理問題」、「神鉄三木駅の再建」についても担当の有無に拘らず部署を超えて職員としての専門性及び知見を持って幅広く提案し市民を巻き込んで議論を活性してほしいところです。
次年度は市役所の外に目を向け、市域全体や広域での市民サービス並びに将来の三木市の益となる内容が必ずや提案されることを期待したいものです。