今日は何をしようかな?

いつの間にやら13年経ちました。
いろいろ忘れないように、書き留めておきます by nori    

『チーム・バチスタの栄光』&『肝、焼ける』

2007年04月20日 10時34分09秒 | 本のこと
 『チーム・バチスタの栄光』(海道 尊:著)

10ヶ月待ったけど、読んでよかったです。
さすが、『第4回このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

読んでいて一番に思ったのは『これは絶対映像化されるだろうな~』ということ。

血を見るのが嫌いで内科医を選択した愚痴外来の『田口公平』とチーム・バチスタの
リーダー『桐生恭一』、高階病院長、元看護師長の藤原看護婦他の医療チームと
途中から割ってはいるコードネーム:火喰い鳥 こと内閣官房室秘書課付技官
『白鳥圭輔』など配役を考えるだけで面白い作品でした。

ちなみにバチスタ手術は"「左心室縮小成形術」という拡張型心筋症に対する俗称で、
肥大した心臓を切り取り小さく作り直すという成功率6割のリスクの高い術式"だそうです。
アメリカから腕を見込まれて招聘された桐生は半年で15例のバチスタ手術を行い、
30例目まで成功率100%というエース。
その後の手術が3例続けて失敗した時、病院長が内部調査を依頼したのが
神経内科の窓際万年講師の田口。
戸惑いながら調査を始める田口の前に現れた白鳥の意図は?と、飽きさせません。
医学ミステリーとして秀逸というより、エンターテイメントとして楽しめました。

キャラクターが立っている上に、大学医局内でのトークバトルや、現在の医学に対する暗喩など
細部の描写も面白いので引き込まれます。
手術シーンなどは少年マガジンの『ゴッドハンド輝』のよう。

これだけのキャラクターを1作だけで放っておくのはもったいない。
『田口』と『白鳥』はこれからどうなるのか、次回作、探してみようっと。

追記:今、図書館で予約したら36週間待ちでした。
『バチスタ』の52人待ちで108週後よりはいいかな~と自分を慰めております。でも108週後で10ヶ月かかったんだよね。
最初蔵書が2冊だったのを4冊に増えたので短縮といっていいのか?
3ヵ月後くらいには廻ってきますように。
『白鳥』の部下で主席入省者の『氷姫』こと『姫宮』さんとか活躍するのかしら?


 『肝、焼ける』(朝倉かすみ:著)

こちらはノンビリしています。
第72回小説現代新人賞受賞作。
表題作『肝(きも)、焼ける』『一番下の妹』『春季カタル』
『コマドリさんのこと』『一人(ひとしお)』5編の短編集。

初めに『肝、焼ける』という題から沖縄がステージかと思って借りました。

というのも、沖縄の言葉に『チム、ドンドン』というものがあり
これは『心がワクワクする』とか、『ドキドキする』とかいう意味で
字のイメージが似ていたので。

ところが全く反対の北海道のお話。

北海道では『じれったい』とか『鬱陶しい』という意味だそうでまるで意味が違いました。

全編とも『女稼業もたいへんね。』という感じ。

平 安寿子さんと似たような部分もあるのですが、平さんほどウィットに富んでいるわけでもなく、書けてはいるのに『ふーん』という感想です。

そういえば平さんの『くうねるところ すむところ』が青木さやか主演でドラマ化というCMを見ましたが、イメージが違うので食指が動きません。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
3作目がオススメ! (ふりすか)
2007-04-22 14:33:13
バチスタ、おもしろかったですよね。
次のナイチンゲールは個人的にちょっと……と思いましたが、
悪くはないです。
3作目はオススメです。大興奮して読み、泣きました。。
こっちも予約しといてください(笑)
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良かったです。 (nori)
2007-04-23 15:51:53
とても好きなタイプのミステリーでした。
ちょっと会話が気が利いていて、キャラクターが面白くて、森博嗣さん以来かな
とりあえず2作目と3作目を予約しましたが、いつになるやら・・・
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