今日は
梅雨明けして、暑い毎日が続きます。
近くの図書館で10冊まで借りることが出来、その中で印象に残っている作品のメモ。
久しぶりにホロリとしたのが、
『万寿子さんの庭』(黒野伸一:著)
内容(「BOOK」データベースより)
竹本京子、20歳。右目の斜視にコンプレックスを抱く彼女が、引っ越しを機に変わり者のおばあさん杉田万寿子に出会った。万寿子からさまざまないやがらせを受け、怒り心頭の京子。しかし、このおかしなやりとりを通して、意外にも二人は仲良くなってゆく。やがて、気丈だった万寿子に認知症の症状が出てくるようになり、京子は自ら万寿子を介護する決意をするが…。
ストーリーは単純ですが、78歳の万寿子さんと20歳の京子が育む少女時代のように純粋な友情関係が、とてもステキに描かれていて、羨ましくなりました。
人生の終盤に、こういう体験が出来た万寿子さんは幸せだと思います。
いつか年を重ねた私や、私の母にも、こんなお友達が出来ると良いな。
期待していた割にイマイチだったのは
『アイスクリン 強し』(畠中恵:著)
可愛い装丁と各章のタイトル「序」 「チョコレイト甘し」 「シュウクリーム危し」 「アイスクリン強し」 「ゼリケーキ儚し」 「ワッフルス熱し」 などセンス的には好きなのですが、全体的に薄味でアニメっぽい作り。
明治23年の東京を舞台に、元士族の洋菓子職人や時代から落ちこぼれた感のある仲間達(食いぶちが無く警官になった元旗本の子息)が作る「若様組」、 美人で勝気な成金令嬢の沙羅などキャラクターはそこそこなのに、設定を生かし切れていないもどかしさが残りました。
もう一冊惜しい感が残ったのは
『青空の卵』の続編
『子羊の巣』(坂木司:著)
理由は『引きこもり探偵「鳥井真一」の甘えっぷりに段々腹立たしくなってしまった』から。
ストーリー自体もご都合主義的な印象があり、残念。
でも、一緒に借りた
『ホテル ジューシー』(坂木司:著)が面白かったので、今後も期待します。
内容(「BOOK」データベースより)
大家族の長女に生まれた柿生浩美=ヒロちゃんは、直情で有能な働きモノ。だがこの夏のバイト先、ホテルジューシーはいつもと相当勝手が違う。昼夜二重人格の“オーナー代理”はじめあやしげな同僚達や、ワケありのお客さんたちに翻弄される日々。怒りつつもけなげに奮闘するヒロちゃんにさらなる災難が…。注目の覆面作家がおくる、ひと夏の青春&ミステリ。
ミステリーというより、爽快な青春小説&沖縄の雰囲気を楽しみたい方にお勧めです。『シンデレラティース』と一緒にどうぞ。
ここのところ、本の選択が悪いせいか、余りにもサスペンス感が無いものばかり読んだ為欲求不満に陥り、しばらく『松本清張全集』を読み漁っていました。
いつの時代でも、名作は読みごたえがあります。
この図書館はコミックスも多数蔵書があり、読みそびれていた、青池保子先生の
『エロイカより愛をこめて』を、読み返し中。
以下Wikより抜粋。
「ジェイムズ」は「ジミー」の正式呼称であり、吝嗇キャラクターはペイジが極端な吝嗇家であるという噂を元にしたものである[4]。
ドケチ会計係、ジェイムス君の由来がジミー・ペイジだったなんて