「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

人気ガイドさんと歩く靖国神社

2008年11月19日 | 小さな旅
WEBで見つけたイベント、「人気ガイドさんとあるく靖国神社ツアー」に参加した。

いろいろと物議をかもす靖国神社。個人的にも違和感を感じるものがあるが、せっかくの機会なのでいろいろと学ぼうと思った。参加者は意外なほど若い人が多い。

ガイドの「東京の戦争遺跡を歩く会」の長谷川さんは、やさしい語り口で、時にはユーモアを交えながら、靖国神社の歴史や、うんちくをいろいろと聞かせてくれる。

今でも皇室が春と秋の例大祭には天皇の遣いを派遣するなど、皇室とは深い関係にあること、灯篭のレリーフや大日本帝国軍部の近代化に貢献した大村益次郎の銅像など、今まで知らなかったが境内には戦争を讃えるものがたくさんある。

中でも驚いたのは、戦後A級戦犯らが裁かれた東京裁判で、一貫して「戦勝国側の恨みつらみのために有罪とするのはおかしいので全員無罪にするべし」とただ一人主張したインドのパール判事を讃える顕彰碑が建っていること。しかも、靖国神社の日本語の案内図には載っているその顕彰碑は、英語版・中国語版には載っていないらしい。戦勝国側にうしろめたいのかしら。。。

神社の中の遊就館は、
「靖国神社に鎮まります英霊のご遺書やご遺品をはじめ、英霊のまごころやご事蹟を今に伝える貴重な史資料を展示しています・・・愛する祖国、愛する故郷、愛する家族のために、尊い命を捧げられた英霊のまごころやご事蹟に直接触れることによって、大切な何かを学ぶことができるのではないでしょうか」
とそのパンフレットに書かれているとおり、日本古来の武具から、大日本帝国の戦争に関する資料、祀られている方の遺影などが展示されている。

特に日本の近代戦争に関する記述は、侵略戦争を肯定するような記述が多く、沖縄戦に関する記述については、「日本本土防衛のためによく戦った」と本土の軍隊の立場から簡単にのべるだけで、沖縄の民衆の目線に立った資料は一切なく、沖縄での戦争に関する史資料を見慣れていた私には、軽いショックを覚えるほどだったた。

うーん、これを現実として何をか学ぶや。